今日の午後、7チャンネルの、日高義樹の「ワシントンリポート」で、日米関係に関する鳩山外交について、非常に面白い報告をしていた。
日高氏が、番組最後で総括していたが、結論から云うと、鳩山首相が、ワシントンで、日米対等外交論を論じたところ、日米安保を堅持してこれまでどおりに従属外交を続けろと一蹴されたと言うことである。
米国きっての知日派の一人で、現オバマ政権の国務次官補として対日外交に最も重要な働きをしているカート・キャンベル氏が、表現は非常に穏健ながら、アメリカには「壊れていなければ修繕するな」と言う諺があるのだと言いながら、日米安保の精神の継続の必要性を説いていた。
また、キャンベル氏は、アメリカにとって最大の関心事である鳩山首相の提言する東アジア同盟構想に対して、経済、安全保障など重要な関心事であるので、必ず、アメリカを加えるようにして欲しいと、アメリカ抜きでの話し合いや同盟関係の構築など頭ごなしの対米外交に対しては、厳しく注文をつけていた。
アメリカ政府がこのように考えるのは当然で、その考え方には、たとえ、民主党のオバマ政権でも、あるいは、共和党のタカ派政権でも、全く同じ筈で、アメリカ抜きの日中韓が中核となる同盟の存在は、覇権国アメリカに対する最大の脅威であり、
それに、悲しいけれど、その根底には、日本の安全保障は須くアメリカが担っているのであって、日本は、決して独立国ではなく、アメリカの属国(?)に過ぎないと言う意識がある。(属国と言うニュアンスは強すぎるが、以前にブレジンスキーがこう言っていた。)
日本の平和憲法がどうのこうのと言う前に、早い話が、日米安保の核の傘がなければ、無防備な日本政府の国防体制では、外国からの挑戦を受ければ、一たまりもなく駆逐されてしまうかもしれない。
自分の国を、自分自身で守れないような国が、本来、この風雲急を告げ続けている地球上に存在すること自体が、世界の7不思議である。
それもこれも、そして、日本人が、安全と水はタダだと豪語しながら能天気で太平天国を謳歌出来るのも、日米安保で、アメリカが、いざと言う時には、自分たちを守ってくれる筈だと言う確信があるからこそである。
私も、アメリカで教育を受けたので、アメリカには、一宿一飯の恩義を感じているが、殆ど、タダ同然で、日本を守り続けるなど、実に、気前の良い大らかなボランティア精神に富んだ国ではないか。
逆に、日本が、アメリカのように、他国の防衛を、このような条件で引き受けるかどうか考えれば良い。左翼政党が言うようなアメリカ帝国主義の世界支配と言った次元だけの話ではない。
さて、民主党の日米対等、アジア傾斜への主体的な外交戦略だが、大いに結構で何の異存もない。日米安保や地位協定の見直し、普天間基地の県外移転等々、やれるのなら積極的に推進すれば良い。
しかし、アメリカとの対等外交を推し進め、これまでの安保体制の維持に異を唱えるのなら、その前に、独立国としての根本的な資格要件である、国防・安全保障体制を自らの力で構築しなければならない。
アメリカに、日米安保体制の維持は必須であり、アメリカ抜きの東アジア同盟など罷りならない、このまま従属関係を維持し続けろと言われて頭に来るのなら、国防タダ乗りの虫の良い話からオサラバして、完全なる独立国家の確立を目指す以外には選択肢はない筈で、一度、独立国としての気概と精神を持つべきである。
私は、ヨーロッパに長く住んでいたので、どんなに小さな国でも、集団安全保障であろうと何であろうと自分自身で自国を防衛する体制を整備しているのを知っているし、もし、それが出来ないなら完全に隣の強国の属国に甘んじている。
永久中立を標榜する平和国家スイスなどは、国民皆兵である。
私自身、外国生活が長いし、世界中を駆け回って来たので、国境の厳しさ、独立を維持することが如何に難しいことか、国家の存在が国民の尊厳にとって如何に重要か、そして、国防・国の安全保障が国民にとって如何に死活問題かと言った問題意識を痛いほど叩き込まれて来ている。
ところが、先進国の雄であり経済大国である日本だけは、極論すれば、安全保障・国防については、タダ乗り同然で、戦後復興を果たし、経済大国への道をひた走りに走って、今日の地位を築いて来たので、平和な生活は当然であって、戦争の惨禍や紛争地獄は、日本には有り得ないと、愚かににも信じ切っている。
それもこれも、アメリカさんのお陰!あの程度の思いやり予算で、体を張って無料奉仕してくれるアメリカさんがいればこその太平天国である。(これほど、自尊心と誇りを失った国民はいない、哀れな奴等だとアメリカさんは笑っているのかもしれない。)
平和は、水や空気のように、タダではない。
自由に主義主張を通して生きて行きたいのなら、まず、自分自身の足でしっかり大地を踏みしめて歩くことを考えろ。と言うことである。
日高氏が、番組最後で総括していたが、結論から云うと、鳩山首相が、ワシントンで、日米対等外交論を論じたところ、日米安保を堅持してこれまでどおりに従属外交を続けろと一蹴されたと言うことである。
米国きっての知日派の一人で、現オバマ政権の国務次官補として対日外交に最も重要な働きをしているカート・キャンベル氏が、表現は非常に穏健ながら、アメリカには「壊れていなければ修繕するな」と言う諺があるのだと言いながら、日米安保の精神の継続の必要性を説いていた。
また、キャンベル氏は、アメリカにとって最大の関心事である鳩山首相の提言する東アジア同盟構想に対して、経済、安全保障など重要な関心事であるので、必ず、アメリカを加えるようにして欲しいと、アメリカ抜きでの話し合いや同盟関係の構築など頭ごなしの対米外交に対しては、厳しく注文をつけていた。
アメリカ政府がこのように考えるのは当然で、その考え方には、たとえ、民主党のオバマ政権でも、あるいは、共和党のタカ派政権でも、全く同じ筈で、アメリカ抜きの日中韓が中核となる同盟の存在は、覇権国アメリカに対する最大の脅威であり、
それに、悲しいけれど、その根底には、日本の安全保障は須くアメリカが担っているのであって、日本は、決して独立国ではなく、アメリカの属国(?)に過ぎないと言う意識がある。(属国と言うニュアンスは強すぎるが、以前にブレジンスキーがこう言っていた。)
日本の平和憲法がどうのこうのと言う前に、早い話が、日米安保の核の傘がなければ、無防備な日本政府の国防体制では、外国からの挑戦を受ければ、一たまりもなく駆逐されてしまうかもしれない。
自分の国を、自分自身で守れないような国が、本来、この風雲急を告げ続けている地球上に存在すること自体が、世界の7不思議である。
それもこれも、そして、日本人が、安全と水はタダだと豪語しながら能天気で太平天国を謳歌出来るのも、日米安保で、アメリカが、いざと言う時には、自分たちを守ってくれる筈だと言う確信があるからこそである。
私も、アメリカで教育を受けたので、アメリカには、一宿一飯の恩義を感じているが、殆ど、タダ同然で、日本を守り続けるなど、実に、気前の良い大らかなボランティア精神に富んだ国ではないか。
逆に、日本が、アメリカのように、他国の防衛を、このような条件で引き受けるかどうか考えれば良い。左翼政党が言うようなアメリカ帝国主義の世界支配と言った次元だけの話ではない。
さて、民主党の日米対等、アジア傾斜への主体的な外交戦略だが、大いに結構で何の異存もない。日米安保や地位協定の見直し、普天間基地の県外移転等々、やれるのなら積極的に推進すれば良い。
しかし、アメリカとの対等外交を推し進め、これまでの安保体制の維持に異を唱えるのなら、その前に、独立国としての根本的な資格要件である、国防・安全保障体制を自らの力で構築しなければならない。
アメリカに、日米安保体制の維持は必須であり、アメリカ抜きの東アジア同盟など罷りならない、このまま従属関係を維持し続けろと言われて頭に来るのなら、国防タダ乗りの虫の良い話からオサラバして、完全なる独立国家の確立を目指す以外には選択肢はない筈で、一度、独立国としての気概と精神を持つべきである。
私は、ヨーロッパに長く住んでいたので、どんなに小さな国でも、集団安全保障であろうと何であろうと自分自身で自国を防衛する体制を整備しているのを知っているし、もし、それが出来ないなら完全に隣の強国の属国に甘んじている。
永久中立を標榜する平和国家スイスなどは、国民皆兵である。
私自身、外国生活が長いし、世界中を駆け回って来たので、国境の厳しさ、独立を維持することが如何に難しいことか、国家の存在が国民の尊厳にとって如何に重要か、そして、国防・国の安全保障が国民にとって如何に死活問題かと言った問題意識を痛いほど叩き込まれて来ている。
ところが、先進国の雄であり経済大国である日本だけは、極論すれば、安全保障・国防については、タダ乗り同然で、戦後復興を果たし、経済大国への道をひた走りに走って、今日の地位を築いて来たので、平和な生活は当然であって、戦争の惨禍や紛争地獄は、日本には有り得ないと、愚かににも信じ切っている。
それもこれも、アメリカさんのお陰!あの程度の思いやり予算で、体を張って無料奉仕してくれるアメリカさんがいればこその太平天国である。(これほど、自尊心と誇りを失った国民はいない、哀れな奴等だとアメリカさんは笑っているのかもしれない。)
平和は、水や空気のように、タダではない。
自由に主義主張を通して生きて行きたいのなら、まず、自分自身の足でしっかり大地を踏みしめて歩くことを考えろ。と言うことである。