熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

民主党の選挙応援・・・鎌倉市長選の立会い演説

2009年10月23日 | 政治・経済・社会
   鎌倉駅から娘たちの家に行く途中、夕刻5時頃、KINOKUNIYAの前の御成交差点で、鎌倉市長候補の渡辺光子さんの団体が、マイクの音を最大のボリュームにして、選挙応援街頭演説会を展開していた。
   鎌倉の人は淡白と言うのか無関心と言うのか、あるいは、暇人がいないのか、殆ど立ち止まらずに、さっさと歩き去るので、応援者を含めて、ほんの2~30人の人だかりで、私など、野次馬根性丸出しで、丁度、カメラを持っていたので、撮ったスナップがこの口絵写真。

   声の大きいのは当然で、渡部恒三御大が、熱弁を振るっているのである。何を言っているのか、良く分からない老人の話が続くだけで、応援演説になっているのかどうか大いに疑問である。
   候補者渡辺さんが大変な知識人で才女であることを強調するための発言か、「私は議員で一番頭の悪い男で・・・」と言うくだりだけしか覚えていない。

   私が気になったのは、「本人」と麗々しく白地で染め抜いた幟旗で、他の選挙でも使うのかどうか知らないが、本人の立たない街頭演説などあるのであろうか。
   もう一つ解せないのは、渡辺御大の後に、衆議院議員、県会議長、県会議員・・・と、詰まらない外野の演説ばかりが長々と続いていて、肝心の候補者の話が聞けそうにないので、10分ほどして、そばを離れた。

   一度だけ、地元の衆議院選挙の時、自民党候補の応援のために、当時の安倍幹事長が応援演説に来たことがあり、あの時も、よく分からない色々な人が応援に来たと演説をぶっていた。と言うことは、これが、どこでもやっている選挙応援の定番なのかも知れないが、枯れ木も山の賑わいと言うべきか、私にはナンセンスであった。
   候補者自身が、自分の政策や主義心情、抱負や夢などを熱っぽく語ってこそ、立会演説会だと思うのだが、私だけがずれているのかも知れない。

   結局、TVに良く出てくるように、街頭演説に人が集まってくるのは、客寄せパンダと言うか、ニュースバリューのあるスター的なキャラクターが登場しない限り、あるいは、政治家でも人気絶頂の人が来ない限り、無理と言うもので、良い大人が、嬉しそうに立ち止まって、馬鹿な演説を聴いていると、アホとちゃうかと思われる。
   それに、多少、娘たちに話すので効果はあるとしても、大体、選挙権の全くない私が、嬉しそうに立ち止まって演説を聞いていること自体が滑稽だと言うべきであろうか。

   ところで、民営化した郵政の民間社長を下ろして、またまた、官僚出身、それも、官僚機構をトップまで上り詰めた元大物財務省次官経験者を、後任に据えたのが、脱官僚をスローガンとした民主党だから驚天動地。
   15年か何かは知らないが、財務省を離れた人だから官僚ではないと言う首相も首相だが、民主党の大臣や取り巻きも賛成賛成の大合唱。
   三つ子の魂百までと言うが、最も役人根性が残るのが高級官僚で、いくらでもそんな役人経験者を知っている。
   羊頭を掲げて狗肉を売ると言う言葉が中国にあるようだが、黒くても白くてもネズミを捕る猫は良い猫だと言う国に倣っての方針転換か。
   民間に適当な人がいなかったと言うのだが、1億もいる民間人から、一人も優秀な人を選べない民主党の無為無策、無能振りを暴露して馬脚を現したのだから、一挙に民主党への夢も希望を費えてしまったと、熱烈な支持者だった友が言う。
   さて、今後の一連の選挙の結果が興味津々である。
コメント
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