熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭の歳時記・・・シジミ蝶のランデブー

2013年09月29日 | わが庭の歳時記
   庭に出ると、ほんの1センチ一寸くらいの小さな蝶が、沢山飛び交っている。
   ツユクサの写真を撮っていた時、そばの雑草の葉に、1匹のシジミ蝶が留まった。
   暫くすると、もう1匹が飛んで来て、留まったと思うと大きく翅を広げた。
   ところが、すぐに、もう1匹の蝶が飛んで来て、真ん中に割り込んだ。
   翅を広げていた蝶が羽ばたいたので、その蝶は、飛び去った。

   暫くすると、翅を広げていた蝶が、尻尾の先を大きく広げて、もう一方の蝶の方に向かって、伸ばし始めた。
   この時、初めて、オスの蝶が、静止しているメスに交尾を仕掛けようとしているのに気付いた。
   オスは、尻尾を伸ばしながら、少しずつ、メスの方に近づき、性交に成功したと思った瞬間、2匹とも眼前から、消えていた。
   メスの蝶が、嫌って、逃げ去ったのだと思うのだが、一瞬の出来事だったので分からなかった。
   花を撮るつもりで、カメラを構えていて、連写モードにしていなかったので、結局、その瞬間を撮れなかったのだが、自然の摂理を垣間見た思いで、興味深かった。
   
   
   

   鳥などで、ランデブー前に、オスが、メスの眼前で、綺麗な羽を広げたり、独特の踊りなどを披露して、強さや偉大さをデモンストレーションして、メスの気を惹くのをテレビなどで見ていたので、今回、オスが翅を広げたのは、このシジミ蝶のメスへの意思表示であったのであろう。
   蝶の翅の表と裏の模様が全く違うのが面白いのだが、図鑑を見たけれど、シルビアシジミなのか、ヤマトシジミなのか、あるいは、他のシジミ蝶なのか良く分からなかった。

   蝶とは言え、やはり、生き物の濡れ場を、じっと見ているのは、何となく気が引けるもので、それに、微妙な思いになるものである。
   ところが、このわが庭では、鳥や蝶、蝉、トンボなどのランデブーに出くわすことが、時々ある。
   キジバトやメジロなどになると、ぴったりと寄り添って、お互いに顔を摺り寄せて、嘴を交わすところなどは、人間と少しも変わらない。
   蝉や蝶などのオスが、少しずつ、メスに近づいてにじり寄て行く姿なども、何となく、その気持ちが分かるような気がする。

   ところで、シジミ蝶のランデブーで、気が散ってしまったが、私が撮っていたのは、コバルト・ブルーの美しいツユクサであった。
   その時の一枚が、次のショット。
   手持ちシャッターなので、注意散漫であった所為なのか、一寸、フォーカスが甘くなってしまった。
   
   
コメント
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