熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭の歳時記・・・秋の気配

2013年09月24日 | わが庭の歳時記
   秋の草花を植えないので、私の秋の庭は、まだ、殆ど、秋色はないのだが、それでも、一気に涼しくなって来たので、秋の気配は濃厚である。
   鎌倉への移転準備で、慣れ親しんできたこの千葉の片田舎のわが庭ともお別れなので、まず、整理の手始めに、鉢花を、そっくり、菩提寺に引き取って頂いた。
   椿の鉢植えが50鉢以上、イングリッシュ・ローズとフレンチ・ローズ主体のバラを20鉢、モミジ類10鉢、その他、クレマチスや芍薬等々、小型トラックには積み切れないほどあったのだが、私の庭にあるよりは、幸せであろうと思っている。
   椿は、庭植えした種類の挿し木や実生苗などもあるが、半分以上は、園芸店やガーデニング・センターなどで、新しい種類の苗が出ると、一鉢一鉢買ったものなので、かなりのバリエーションである。

   尤も、鎌倉の家にも、結構、庭のスペースがあるので、いくらかの鉢植えを持ち込みたいと思って、思い出や思い入れの深いものを、幾鉢か、手元に残した。
   シェイクスピアやフォールスタッフなどのイングリッシュ・ローズや、式部などの椿や、獅子頭と言ったモミジなどである。

   さて、沢山のトマトのプランターや残っていた鉢植えがなくなると、ジャングルのようになっていたわが庭も、随分すっきりして、見晴らしが良くなり気持ちが良くなった。
   植木屋さんに、植え過ぎだと注意されたことがあるのだが、私の庭に関する限り、確かに、過ぎたるは及ばざるがごとし、と言うことであろうか。

   オープン・スペースが多くなった庭に咲く花は、シュウメイギクと宮城野萩、正に、秋の花であり、秋風に靡くと風情が出る。
   それに、雑草と一緒に引き抜いたので、殆ど残っていないと思っていたツユクサが、あっちこっちで、顔を覗かせている。
   ムラサキシキブの風情も捨てたものではなく、実に上品で優雅な佇まいが何とも言えない。
   暫らくの間だが、この静かな庭で、ダージリンをすすりながら、シェイクスピア戯曲を読む楽しみを味わえそうである。

   
   
   
   
   
コメント
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