熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

鎌倉のあじさい寺:長谷寺・明月院

2014年06月06日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   梅雨に入ったと言う週日の今日、まだ、少し早いと思ったのだが、観客でごった返すのが分かっているので、先を越して、鎌倉のあじさいを見に出かけることにした。
   尤も、鎌倉のあじさいは、有名なので、路傍は勿論、どの古寺にも、アジサイが植わっていて、風情があるのだが、この日訪れたのは、長谷寺と明月院の2寺であった。

   鎌倉に住んでいるので、それ程、苦労はないのだが、午後になってから出かけたので、大変な豪雨の中での古寺散策なので、いくら、あじさいが雨に似合う花だと言っても、ゆっくりと、花を楽しむと言った感じには行かなかった。
   花にとっては、正に、恵の雨と言うことで、水分を吸ったあじさいは、一気に大きく開花するのだと言う。

   あじさいの咲き具合は、昨年よりは少し遅いらしく、長谷寺が、4~5分咲き、明月院は、3分咲き程度で、やはり、鑑賞には1~2週間早いようで、明月院のノーブルなやや濃い目のコバルト・ブルーの姫あじさいの、あの深いブルーの素晴らしさを味わうことが出来なかった。
   1週間後くらいの休日には、長谷寺も明月院も、観光客の長蛇の列で、大変な賑わいになりそうである。
   その頃には、近くの公園や比較的見物客の来ない古寺などのあじさいを楽しみたいと思っている。

   
   長谷寺のあじさいは、背後の山に登る散策路の急斜面一面に植えられていて、明月院のようにブルー一色ではなく、青や赤、ピンクや白、それに、色々な種類のあじさいが植わっていて、カラフルである。
   驚いたのは、散策路入口に、入場整理券番号案内と言う立て看板が立っていて、待ち時間が、15分以上から順刻みに90分以上まで書かれていることで、最盛期の休日には、狭い境内に息が詰まるような犇めき合いまでして、あじさいを見なければならない難行苦行である。
   散策路頂上からは、確かに、眼下一面のあじさいと、遠く由比ヶ浜から鎌倉の街を見下ろせる眺望を楽しめるのだが、普段は、全く静かである。
   
   
   
   
   
   

   玄関口から、写経場門前、散策路入口などに、鉢植えのあじさいの名花が植えられていて、これらは、丁度見頃であり、それに、珍しい花が多いので楽しませてくれる。
   原産地は日本だが、西洋あじさいとして里帰りしている品種もあって、カタカナ文字のあじさいもかなりある。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   江ノ電で鎌倉に出て、JRで北鎌倉へ。
   明月院までの道は、まだ、雨足も穏やかだったが、明月院では、正に、梅雨時としては珍しい豪雨で、参道が雨しぶきにけぶっている。
   残念ながら、最盛期のアクアマリン・カラーの優雅なブルーに咲く花は、まだ、みつからないような状態で、一寸、寂しい感じであった。
   
   
   
   
   
   

   本堂前の枯山水の庭園は、丁度、ツツジが萌えていて実に美しい。
   本堂の部屋の丸窓ごしに仰ぐ庭園も、中々、絵になってよい。
   咲き乱れる菖蒲池を臨めるのだが、3時半閉園で、残念ながら、バックヤードの庭園に入ることが出来なかった。
   
   
   
コメント
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