高学年への道(1)

今日は予定を変更して強く指導を入れさせてもらいました。
何の指導をしたのかというと、「あいさつ」「並び方」という基本中の基本について指導したのです。

子ども達の考えでは、「あいさつは大きな声でしっかりする」というものがほとんどで、最後に「心を込めていうのがあいさつだ。」という意見が出てくるまで待つこと待つこと。長かった。発言した子に、
「それはどこで教えられたんですか?」
と聞くと、
「お母さんから言われています。」
という答え。あいさつをしなさいという形からのしつけではなく、どうしてあいさつをするのか、どんな“心”であいさつをする必要があるのかということを大事にしてもらいたいのです。
「心を込めてあいさつをすれば、犬にだって通じるものだ。」
そんなことを話しておきました。


次に、並ぶ必要があるときに並べない。整然と歩く必要のあるときに乱れてしまう。歌うべき時に歌えない。座っているべき時に立ってしまう。などの行動について。

「そういう行動をする人だけがまちがっていると思っているならば、それが大まちがいだ。ではなぜ、周りの人が注意をしないのか?『静かにしなよ』『今はそれをやる時じゃないよ』『しっかり並ぼうよ』という声かけをする人が一人もいないということが、クラスの力の不足だ。自分だけはしっかりやれば良いという考えが一番たち悪い。だれか一人が悪いのではなく、クラスとしてしっかり行動していこうという意識がまったくないことがいけない。」

「もう高学年なんだから、自分たちのクラスなんだから、自分たちの手で良くしていこうという心を持ってくれないと、クラスは作れない。そうやってクラスを作っていかないと自分たちの自信にならない。担任に頼ろうとしないでほしい。」


今日指導したからといって、明日すぐ良くなるというものでもありませんが、高学年らしく自分たちのことは自分たちでやっていけるようになってもらいました。
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