「ZARD最終ライブ」に参加できた喜び

2007年5月27日、運命の日。

ZARDのボーカリストであった坂井泉水さんが、癌の治療中で入院していた慶応大学病院の非常階段から転落死をしたというニュースが流れた日。

現任校に異動したばかりの私は、衝撃のあまり目の前が真っ暗になりました。

なぜ????? どうして泉水さんがいなくなってしまうの?????


その1か月後、2007年6月27日、青山墓苑で行われた音楽葬にも参列させていただきました。
その当時の日記です。




『ZARD 坂井泉水さんの音楽葬』

行く前にちょっと迷ったが、後悔したくなかったので、「坂井泉水さんを偲ぶ会」に行ってきた。
彼女とは同世代だ。

すごい参列者の数だった。

きっと自分など浮いてしまうだろうと思っていたが、同世代の人もたくさんいて、あらためて坂井泉水さんに励まされてきた人の多いことを実感した。

思い切って行って、本当に良かった。

1時間ほど並んだが、まったく苦にならなかった。

大画面で流れてくるコンサートの様子を見ながら、数々の思い出がこみあげ、涙が出そうになった。


「負けないで」「揺れる思い」・・・・・全ての曲に思い出がある。

献花をした瞬間、もう坂井泉水はいないんだということが胸に迫り、思わず「ありがとう」の言葉が口から出た。





そして2011年5月27日。日本武道館でのZARDデビュー20周年記念ライブ。そして追悼ライブも今回が最後だという。

早々とチケット予約をしたので、席はアリーナ席の前から2列目という特等席に当たった。

舞台は写真のような見え方をする素晴らしい位置。こんなところに陣取ることができた喜び。


19時から始まったライブは21時45分までの2時間45分間、よどみなく流れる。

5人のゲストが思い出を語ってくれる。

一言一言を会場のみんなが共有する。

会場にいる出演者も観客もみんな、坂井泉水さんが考えに考えた詞によって人生を支えられたメンバーだった。





私の支えになっている詞をいくつか。

「負けないで もう少し 最後まで走り抜けて どんなに離れてても 心はそばにいるわ 追いかけて遥かな夢を」

「ひたむきだった 遠い日の夢は 今でも眩しい どんなに不安がいっぱいでも 真っすぐ自分の道を信じて」

「あの微笑みを忘れないで いつも輝いてたい 心の冬にさよならして 走り出そう 新しい明日へ」

「あなたを想うだけで 心は強くなれる ずっと見つめてるから 走り続けて」

「止まっていた時間が今動き出した」



何か壁にぶつかったたびに、この詞を謳いながら前進してきた。





最終ライブの最後、『負けないで』を全員で大合唱した後に、「君のことをずっとずっとずーっと想(おも)っているよ 泉水」という泉水さんの直筆がスクリーンに映された時、会場の空気は20年間、自分の人生を泉水さんに支えられてきた思いがフラッシュバックし、温かな、そして泉から溢れ出るような気持ちに包まれた。


ありがとう泉水さん。


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