今日は東京都高校女子のインターハイ予選に初めて行ってきました。
辰巳ジャンプの先輩たちは、みんな各高校のキャプテンとして頑張っています。
その中でも、辰巳ジャンプ出身の二人が偶然にもコート決勝で対戦するという組み合わせがあったのです。
かたや辰巳ジャンプが2005年に江東区年間制覇をした時の大エース。
かたやバックレフトのレシーバーでした。
小学校卒業後、どちらもアタッカーとして力を伸ばし、チームの大黒柱になっていました。
二人がキャプテンを務める高校は、どちらも順当に勝ち上がり、何とも嬉しいことに、辰巳ジャンプ卒業生同士が対戦する試合を見ることができたのです。
両校とも大激戦をくりひろげてくれました。そして二人とも、高校最後のインターハイ予選で戦えた喜びを最高の笑顔で表してくれました。
実は、この試合を観戦するために、辰巳ジャンプ最強チームのライトアタッカーとして活躍していた子も来ていました。
今日1日は、私にとっては不思議な日となりました。
まるで辰巳ジャンプ同窓会が開かれたように、私の教え子たちとの再会を果たせました。
しかし私が何よりも嬉しかったことは、教え子との再会を果たせたことではありません。
今日の試合会場での他校の生徒から聞こえてくる声が一番嬉しかったのです。
辰巳ジャンプ出身の先輩たちは、全員が試合会場にいる女子高校生たちの「あこがれの的」になっていたのです。
「あの子1番の子、本当にうまいよね。」
「いや~、すごい!」
「よくあんなに穴を見つけて打ってくるね。」
「あの2番に打たせたら勝てない。」
「2番、やばいよね。すごすぎる!」
「すごいよね。ずっと笑顔でみんなを励ましているよ。」
「あのセッターがうまいんだよ。」
「あんなにいいトスをあげられるなんてすごいよね。」
私の耳に入るたびに、誇らしく感じました。
長くなりましたがもうひとつ。
応援に来ていた子が言っていた言葉に、私の心が揺さぶられました。
「井上先生、辰巳ジャンプの時には関東地方、全部遠征しましたよね。火木土日、休みなしで練習してさ。あれは忘れられないよ。毎週毎週、関東のどこかへ行っていたんだもん。あんなに遠征していたの辰巳ジャンプの時だけだよ。」
2005年当時とは私の状況も違うので同じことはできませんが、創意工夫を重ね、強い辰巳ジャンプを再建していきたいと思っています。
期せずしてこれだけの卒部生と次々に会わせてもらえた今日という日。不思議な因縁を感じます。きっと深い意味のあった1日なのでしょう。