「インフルエンザ対策」と「ノロウイルス対策」は別物でいきます

はたして「うがい」と「手洗い」の効果はどうなのか?
学校現場にいると、予防として熱心に「うがい」「手洗い」に励んでいても、流行るときはいっぺんに欠席者が出ることを経験として感じています。実は私の勤務校ではインフルエンザがあまり出ないのですが、気をつけていることは学校全体の空気の流れを止めないということです。つまり少し寒いけれども、常時換気している状態を作り出しています。おそらく換気することが一番の予防なのではないかと思えます。

しかし、バレーボールの会場になる体育館は試合中に換気をするわけにはいきません。そこで「本当にうがいと手洗いだけが予防になるのか?もっと効果的な予防法はないのか?」と疑問符を投げかけてみました。

1月8日のNHK番組「ためしてガッテン」では「水分補給こそインフルエンザの予防になる」と放送していたようです。
NHK「ためしてガッテン」風邪インフルよさらば 体の中から改造!計画

インフルエンザは空気中に浮遊しているウイルスを吸い込み、ノドで感染します。この時、ノドが乾いているとノドの線毛運動が停滞し、インフルエンザにかかりやすくなるということです。そこで常時ノドを湿らせていくことによって、感染を防ぐことにつながるらしい。だから15分おきに少量の水を飲んでいくことが一番みたいです。うがいでは届かないノド奥のウイルスも、水を飲むことで胃まで流し込んでしまえば、胃液によって死滅する。言われみれば確かにその通りに思えます。

ですから、辰巳ジャンプのメンバーは、練習中、試合中に、「水は予防薬」と思って、積極的に水を飲むことにしましょう。


ここで「ノロウイルス対策」は別物だと理解しておかなくてはなりません。
こちらは、どこかに付着したノロウイルスが、口から体の中に入って猛威をふるうというしくみです。うがいでは予防できませんし、ウイルスを含んだ水や食べ物をとると感染する可能性があるので、水分補給も逆効果になります。そこで大切なことは「手を洗う」ことです。今、日本中でノロウイルスの集団感染がニュースになっていますが、これはどうにも予防できません。せめてもと私の学校では「冬の間、パンは焼いてから出そう」という予防策をとりました。
個人ができることは、とにかく「手洗いの励行」です。

この二つの対策に辰巳ジャンプは取り組んで、元気に教育大会を勝ち抜きましょう。

「15分おきの水分補給」(インフルエンザ対策)
「何かしたら手を洗う」(ノロウイルス対策)

これを合い言葉にしましょう。

もちろん「うがい」をしなくていいということではなく、線毛でまとめられた病原菌をうがいで外に出す効果はありますから、手洗いをしたときには、合わせてうがいをするようにしましょう。


この記事内容がもし間違っていた場合は、ぜひご指摘ください。目的はより効果的な予防をしたいということだけですので。
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