朝からこんな話はあまりしたくないのですが、新型コロナウイルス感染者数が増えてきました。
さかんにテレビや新聞で取り上げられますが、流される情報を鵜呑みにしないで、「本当にそうなのか?」「ちがう考え方はないのか?」「これはどうなっているのだろう?」と疑問をもち、自分の頭で考えることが予防にも大事なことです。
よく飛沫感染と言われます。
では「飛沫」の意味は何でしょう。
「飛」は飛ぶことです。
「沫」は、さんずいに、すえと書きます。
訓読みすると、「あわ」「しぶき」となります。
そうすると飛沫感染とは、口からしぶきが飛んで感染するということです。
国立医薬品食品衛生研究所が2016年7月に書いていることによると、飛沫は2~5mは飛ぶらしいです。
その中で、ウイルス感染の危険がある濃い飛沫については、1m程度の距離だということです。
今、1~2m離れなさいと言われるのは、こうしたところから分かります。
さて、飛沫を防ぐためにマスクをするよう言われます。
くしゃみとせきでの飛沫がたくさん飛ぶことは分かりますが、では、しゃべっていての飛沫はどうなのだろうと調べてみました。
しゃべっていて一番飛沫が飛ぶのが破裂音といわれる「パピプペポ」を言った時だということが分かりました。
そうすると、ものすごく注意深い人がいたとしたら、「パピプペポ」を言わないようにしようと考えるかもしれません。
もし、どこかにそんなお父さんがいたとしたら、「パパ」と呼べなくなりますね。
パパと呼ぶたびに、たくさん飛沫が飛ぶからです。
だから、「感染が心配だから、今日からパパと呼ばず、お父さんと言いなさい。」と言われるかもしれません。
「ぺ」は使わない方がいいと決めてしまったら、レストランで「ペペロンチーノください。」とも言えなくなります。
今のは極端な話ですが、気にしすぎると、こんなおかしなこともありえるわけです。
大事なことは、情報に振り回されずに、バランスよく、物事を考えることです。
風邪の症状を出すウイルスは、200種類以上あるそうです。
これらが普通に自分たちの周りにたくさんあるのです。
風邪の原因の第1位はライノウイルスというものです。
コロナウイルスは第2位。
インフルエンザウイルスは第4位です。
当たり前にあるコロナウイルスの中でも、今回は新型でよく分からないウイルスだったため、今、私たちはどうしたらいいか困ってしまったのです。
今日は、情報をどう見るか。
そして自分の頭で考えて、一番良いと思える方法を選んでいくことが大事だという話をしました。