子供時代の記憶は消えないのか? 「ピンク・レディー フリツケ完全マスター [2004] (ALL SHOW Ver.) (4K)」

ピンク・レディー フリツケ完全マスター [2004] (ALL SHOW Ver.) (4K)


もはや私の半世紀近く前になるできごとです。
今でも、この動画にある歌もダンスもすべて覚えています。自分で考えてもすごく恐ろしいことだと思います。
いまだに記憶が消えることがありません。おそらく一生消えないのでしょう。エピソード記憶とは、それほどの強さをもつのです。これを学習指導に用いれば、まちがいなく学習は強化されるのです。

さて・・・・
私が中学校1年生の移動教室。
キャンプファイヤーの各学級の出し物をするイベントがありました。
なぜかまったく覚えていませんが、私の学級は、私がたった一人で、この動画の中にある「ペッパー警備」を踊るということになったのです。おそらく小学校5年生頃から、なにかと目立ちたがっていた私だったため、みんなの前で、何かあればピンクレディーの踊りをしていたのでしょう。「井上にやらしちゃえ!」というクラスの盛り上がりに乗せられて、学年全員の前で「ペッパー警備」を踊ってしまいました。たった一人で。

悲劇はその後、続きました。

私は「み」がつく名前だったために、この日を機会に、他クラスの人たちから「ミーちゃん」というあだ名をつけられて、街の中でも遠くから「ミーちゃ~ん!踊ってぇ~!」と声をかけられる始末。(ふざけるなよ)と思いながらも、からかう同級生とけんかするまでの気力はなかったので、半年くらい我慢していました。これ、けっこうトラウマです。いじめられたとは思っていません。なぜなら自分でまいた種だからです。いろいろとからかわれて、逆に心が強くなったと思っています。
このように、自分一人だけ突出するという異様な経験をしたからでしょうか。その後の人生は今に至るまで、どうしたら他の人よりも抜け出るかと考えている自分がいます。卓球部では入部当時は最弱クラスでスタートしましたが、中1の終わりには区のベスト4に入りましたし、中3の時には学校の部活動でただ一人、都大会に出場できて、区のスポーツ優良生徒表彰を受けました。
勉強面でも同じで、優秀な同級生が次々に金〇先生というドラマの影響を受けて不良化して脱落していく中で、じわじわと校内順位を上げて、最終的には都立最高レベルの学校に進学できました。

そうして今は、なぜか学校の長です。
現時点で思うのは、突出しようと思っても、上には上が必ずいるということです。
どう考えても、この人たちは超えられないという方々がたくさんいます。
現役教員生活も残り年数を数える段階に入った私ですが、「超えられないのかな」と感じている方々を超えるために、残り年数後に勝負をかけることを考えてみようと思っています。
くわしくは数年後に公表しましょうか。
けっこう教育界を救う考えだとは思っています。内緒。
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小学校と高等学校の連携はあまりないことです

写真画像は、今日、東京都立六郷工科高等学校からいただいた子供たちの応援用の横断幕です。業者に注文するのではなく、このように地元の都立工科高校と協働して、「地元の子供のために」できることをする。この小学校と高等学校の連携は、これまでの教育界にはなかった、新しい可能性の扉を開いたと確信しています。この後、我が校は5年生が社会科見学の位置づけで、六郷工科高等学校の学校見学を行う予定です。私はこの見学については、キャリア教育としても大変重要な意味があると思っています。こうした教育マネジメントをすることは、世間的には行き詰った感のある教育界に、一石を投じていく意味合いがあると思っています。「目の前の壁は、避けるのではなく、破るためにある」・・・これが私自身の高校生時代からの信念です。

なぜ、六郷工科高等学校が我がチームの横断幕を作成してくださったかという理由を、小学校側の視点と工科高等学校からの視点で、細かく書き残しておきます。

【小学校の立場として】赤字が重要ポイント
☆自治体の教育研究推進校(教育界では、いわゆるパイロット校)として、「(仮)未来づくり科」という小学校の新教科創設をするための開発をしているため、自治体の特色である「ものづくり」を得意とする高等学校との連携は必須である。
☆新教科「(仮)未来づくり科」は自治体内にある諸団体との教育連携を強化するねらいがある。
☆研究推進校としては、多様な連携をできるだけたくさん開拓することを任されている。
☆小学校として、PTA親子バレーボール同好会という新しい活動形態を始め、その成果をもってPTA活動への新たな提案をしようと計画している。そのことについての大きなバックボーンとなる。
☆小学校と高等学校の連携という、今までになかった教育活動についてマネジメントすることは、日本全国の学校教育に新しい流れを生み出すことができる可能性がある。

【六郷工科高等学校の立場として】
※東京都教育委員会「Society5.0を支える工業高校の実現に向けた戦略プロジェクト Next Kogyo START Project」より抜粋
☆これからの時代の工科高校を発展させるために、 STEAMのAの範囲を芸術、文化のみならず、生活・経済・法律・政治・倫理等を含めた広い範囲で定義して推進すること、教科等横断的な視点から教育課程を編成し、地域や関係機関と連携・協働しつつ、生徒や地域の実態にあった探究学習を充実していくことなどが重要となっている。
☆ 新しい知識・技術が短期間で絶え間なく生み出されていくため、生徒が将来にわたり学び続けていくための礎を築く必要がある。生徒が好奇心をもって主体的に取り組むことや、“ものづくりの楽しさ”を実感しながら、「考える力」「学び続ける力」などのヒューマンスキル等を身に付けることが肝要である。
☆技術が高度化・多様化し、一人であらゆることに対処することが困難であるため、チームで協働して課題に向き合う姿勢が求められる。
地域に親しまれ、“遊びに行ける工業高校”になるよう、地域の人々が気軽にものづくりや学校等の相談ができるよう、「校門をくぐりにくい雰囲気」を払拭する。
☆工業高校の魅力を伝える動画や生徒が参加する取組などを小・中学校や企業などに幅広く発信する。
☆都立工科高校の目指す人材像「科学技術等が進化する中、ものづくりや技術の進歩を楽しむとともに、人のためになる創造的な活動で課題を解決しようとしたり、新しい価値を生み出そうとしたりする人材

つまり両校の関係は、「win-win」の関係になるのです。
非常に専門的な学習を行っている都立工科高校と小学校の連携は、小学生の学習へのモチベーションを高めることにもつながりますし、小学校段階で「工科高校で学べること」を知識として得ることは、子供の進路を考える上でも、大きな力となると思います。

六郷工科高等学校の生徒さんの学習場面を参観して、最も感じることは何か?
それは、生徒さんたちが「自分の学びたいことを楽しく学んでいる」という姿が見られることです。
そして、そのこと以上に感心したことは、「日本一あいさつができる高校生」がいる学校だということです。
なぜそうなるのでしょうか?
それは、高校在学時代に様々な企業様とふれあう機会がたくさんあり、各企業様の社長さんをはじめ、社会で活躍している方々が、あたりまえにあいさつしていることを目の当たりにできる学習環境にあるからです。
これからの「Society5.0時代」を生きていく進路として、ものづくりが好きな子供たちは、工科高校を選択するのも良い生きる道筋なのではないかと思います。
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