新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、夏休み前半練習のうち最後の4回を中止し、感染拡大を抑えるように配慮した我がチームでした。そのかいあってか、練習再開した今日参加した子供たちは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けることなく、元気に練習参加できました。
練習を中止していた期間に、小学校と高等学校の教育連携の象徴として、地元の東京都立六郷工科高等学校に作成していただいた「応援横断幕」ができあがりましたので、今日はそのお披露目となりました。写真のような応援横断幕となりました。子供たちの試合出場のたびに、この横断幕の下で戦うことになります。下の部分には、「矢口小PTA親子バレーボール同好会」と「制作協力/東京都立六郷工科高等学校」という文字が入っていますので、他チームでも気付く方々は「小学生バレーボールの横断幕なのに、どうしてPTAや高校の名前が入っているのかな???」と疑問に感じることでしょう。それが大きなねらいでもあります。
矢口タートルズVCは、校長の私が指導しているチームとなりますので、ある面、学校を代表する小学生スポーツチームということになります。今回の応援横断幕の作成にあたっては、東京都立六郷工科高等学校の経営目標のひとつである、「地域連携の推進」があります。
(地域企業等との連携について、全校で推進・充実地域社会や企業等との連携を推進し、地域の産業を支える人材の素地を育成します。 ・・・東京都教育委員会サイトより引用)
このことに関連して、高等学校に進学していく大田区の中学生だけでなく、小学生段階から「六校工科高等学校」という名前や学校の特色を伝えていくことで、ものづくりに興味の高い子供たちを適切な進路に導いていけるという目的があります。
一方、我が校は、大田区の教育研究推進校として、「ものづくり」を主体にした「未来の大田区づくり」を課題とする学習形態を開拓中で、地元の企業、各種団体、ボランティア団体、中学校や高等学校、専門学校など、連携できる団体とは積極的につながりを太くしていくことを大きな課題としています。
こうした双方向のねらいをマッチさせることで、高等学校の宣伝にはなるし、小学校の子供たちの育成に役立つし、これにかかわる保護者の皆さんの、工科高等学校に対する知識を増やしていただければ、全員WINの状態になるのです。さらには、このような応援横断幕を掲げることで、前述の通り、
「どうして小学生バレーボールの横断幕に、六郷工科高等学校の名前が入っているの?」
という話題になれば、待ってましたで、
「両校の校長先生の間で、これまでにない小学校と高等学校の教育連携を創ることができないかと話した結果、ならば矢口のPTA親子バレーボール同好会という、これまでにない活動をしているチームの横断幕を作っていただくことによって、試合に出るたびに六郷工科高等学校の宣伝になるだろうからとお願いをしたわけです。」
と説明すれば、両校WIN-WINの関係になるはずです。
この応援横断幕は、9月上旬に予定している「大田区小学生秋季バレーボール大会」で、公式戦デビューをする予定です。これまでの卒業生たちは、他チームの立派な横断幕を見て、「どうして矢口タートルズだけ横断幕がないの?」とつぶやいていたようです。この問題はこれにて解決です。あとは試合に向けて、子供たちの力を少しでも高め、ひとつでも多く勝てるようにしていきます。