
前回は五稜郭に停車中のED79をアップしましたので、そういえば、ということで函館市電シリーズの続きです。
函館市電の一般車両は、如何にも路面電車という風情で、小粒で落ち着いた雰囲気の車体が魅力的だと思うのですが、何とも悲しいことに、すべて広告塗装車だったりします (号泣)。しかも、かなりド派手な車両が多く、カメラを構えていて気分が萎えることもしばしばです。そういうわけで、自ずと「ハイカラ号」や530号への期待が過剰なものになり、一般車両はごく僅かしか撮影しておりません (汗)。
そんな中でもとりあえず撮っておいた分を申し訳程度にアップしてみましょう (^^;)。まずは8005号。8000形は割と新しい車体デザインではありますが、実際には旧型車800形の車体更新車ということで、走行音は見事に重々しい釣掛です! (*^^*) しかも床が木製ですので、乗った際のテイストとしては、下手な似非レトロ車両よりも余程シブい味わいがあります。そしてこの広告塗装……あらゆる広告塗装の中で最もシンプルな雰囲気に好感度大でした!

いっぽうこちらは、8000形に更新されなかった残り僅かな800形のうちの1両。塗装が思わず「うーん……」と溜め息をつきたくなってしまう派手さですが、今回見かけた800形及び、同じスタイルの旧型車・700形のうち、この812号の広告が一番マイルドな雰囲気でした (汗)。
「直線と曲線がバランス良く絶妙に組み合わされたバス窓の車体なんて、もし落ち着いた塗装をまとっているならば垂涎モノの存在では?」と思うにつけ、どの車両も本来のデザインを誇れていないように思えるのは残念のひとことですが、路線縮小もあって苦しい経営が続いてきた函館市電においては、多分この広告収入が大きな比重を占めているのかも知れません。というわけで、函館市電の一般の車両は、撮るよりも乗る方が楽しいのかも知れない……と個人的に思っております。