
伊豆急8000系の3連化は、運用の効率化と輸送量に対する最適化という点では結構なことなのでしょう。しかし、趣味的に見て惜しい……と思うのは、東急8000系列の歴史においてせっかく現れた2両編成が、結局短期間で消えてしまうことです。これまで東急線内で、8000系列といえば短くとも5連、そして長野電鉄に移った8500系でも3連。そこで、伊豆急に現れた2連の存在は、1~2両編成の電車がのんびりと走る光景に限りない喜びを感じるローカル私鉄趣味と東急8000系列趣味の絶妙な一致点ということで、個人的には大歓迎!でした (そう思うのは私だけかも知れませんが ^^;)。もっとも、トイレが設置されていない8000系の2連が2連のまま営業運転に入る機会は、早朝夜間の区間運転に限られ (伊豆急下田からの一番列車も既に4連に置き換えられたようですし)、日中のんびり・まったりと2連が走る光景を楽しもうと思ったら、伊豆高原での増解結・入換シーンを観察するしかありません。

昼前後の閑散時、8000系は3運用が設定されていますが、このうち5637M~5648Mと5639~5652Mは、伊豆高原=伊豆急下田間で4両編成となります (5641M~5656Mと、伊豆高原を午後出庫する5650Mは全区間6連)。そこで、いっときヒマを持て余した付属2連は、5648Mに連結される編成が伊東方引上線にて、5652Mに連結される編成が庫内手前の留置線にて昼寝モードに。但し、リンク頂いているMIYAさんのブログをはじめ、ネット上であれこれ比較してみたところ、後者の留置位置 (1枚目の画像) は必ずしも一定ではないようで、ヘンな位置に架線柱がカブることもあるようですので念のため……(今回は割と美味しい位置♪)。
その後、再び出番ということで、まず5648Mの付属編成が動き出します (2枚目の画像)。いやー、この小粒な動きがたまりません (*^^*)。次の動きは5650M・6連の出庫となり、それが終了して5645M (下田行リゾート21) が発車しますと5652M付属編成の入換となります。このとき、付属編成は最初から上り本線に入って5652Mを待ち構えるのではなく、いったん下り本線を通って伊東方引上線に入り、5652Mの到着後改めて動き出して連結される……という手順をとりますので御用心! (出庫して伊豆大川方で折り返した後は直接上り線に入るものと思っていましたので、結構なスピードで下り本線に突っ込んで来たときには大いに焦りました。下りホームで待ち構えていたもので、勿論マシな写真は撮れず ^^;)。
こんな感じで行われる伊豆高原の入換……撮るなら今のうち、オススメです。
いっぽう、伊豆高原の入換といえば、庫内車として生き残るクモハ103の存在を抜きにして語ることは出来ないかも知れません。ただ、庫内車の常として、いつも撮りにくい位置で寝ているばかり……。しかし先日、18きっぷ消化のために伊豆高原を再訪した際に感動的なシーンを眼にしましたので、どうぞお楽しみに (爆)。