地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

惜別!東横線8000系 (2) 謹賀新年HM編

2008-01-15 22:12:43 | 大手民鉄 (東急)


 13日の夜に東横線さよなら運転の模様の一部と個人的な思い入れをアップしたところ、多くの方から心のこもった思い思いのコメントを頂きました……。私は表の世界では身の回りに撮り鉄趣味を共有する友人がおりませんので、ネットという世界を通じて、これだけ多くの方と東急8000系を想い慕う気持ちを共有できることを本当にうれしく思っております m(_ _)m
 それにしてもこの年末年始、引退を控えた東横線8017Fの活躍は、まさに神秘的としか言いようのないものがありましたが、それもひとえに、東急8000系が30数年にわたって東横線の顔として君臨し続け、ファンと同じような、いやそれ以上に熱い思いが東横線関係者の皆様に共有されていたからこそ用意された究極の花道だったのではないかと思っています。
 その中でもとりわけ「あっ」と驚かされたのは、元日及び2日の堂々特急17運行! しかも特急登場当初の特急板を思い起こさせる「謹賀新年」HMつき!



 周知の通り、一昨年9月のスピードアップ改正以来、8000系の運用は原則として朝ラッシュ時に限定され、しかも各停のみで細々と走る状態が続いていました。もちろん、8000系も高加減速を誇る車両ですし、現に田園都市線の急行で長津田~中央林間間を乗ってみますと、余りのスピード感と盛大な走行音に圧倒されるほどのブッチギリの走り (120~130km/hは出ていると思います) を見せてくれますので (未体験の方には一度乗られることをオススメします)、スジに決して乗れないわけではないのだろう……と思います。しかし、湘南新宿ラインとの対抗上、出来るだけダイヤを正確に保ちながら高速運転を実現するには、9000系や5050系の方が信頼性がある、ということなのでしょう。
 しかし、首都圏から人が一気に減った状態の元日と2日であれば、乗降に余計にかかった時間を取り戻すための運転は必要なく、8000系でも十分余裕でスジに乗れると判断されたのでしょう……。HMも誇らしげに東横線を激走する8017Fの姿は実に頼もしく、晴れ晴れしいものがありました。そして私も、元日に2往復ほど撮影したあと (場所は例によって白楽界隈です ^_^)、自由が丘→横浜間を乗ってみまして、車内で年始気分とお名残乗車を兼ねてひとりビールで乾杯 (爆)。ほろ酔い気分のままに揺られた走りの素晴らしさは、まるで8017Fが「このまま終わりはしません!」というメッセージを発しているかのようでした……。
 ※年末年始のHMつき列車の撮影にあたりましては、コメントなどでいろいろとお世話になっているとある方から重要なご教示を頂きました。この場を借りて改めて、心より深く深く御礼申し上げます!! m(_ _)m