
東横線8017Fの新春HM姿は余りにもまぶしいものがありましたが、それ以上にレア度が高く、個人的にも「美しく凛々しい……」と思ったのは、かつての急行板の掲示シーンです! 周知の通り、正面左側に急行板が掲げられていたのは、未だ8000系が赤帯姿でも歌舞伎姿でもなかった80年代までの話で、昨年のリバイバル急行で久々に再現されたのが正統な姿ですので、歌舞伎姿と急行板との組み合わせはことによると「邪道」なのかも知れません。
しかしこの際、そんなことは全くどうでもよろしい! (爆) 歌舞伎の赤黒帯と真紅の急行板がこれほどまでしっくりとよく似合い、しかも強烈なインパクトを以て迫って来るとは……ファインダーの中で見つめ続けた8017Fの姿に気を取られすぎて、うっかりシャッターを切り忘れそうになるほどでした……。

なお、この年末年始の8017Fに急行板が掲示されたのは、30運行に充当され、特に渋谷を7時35分に出発する急行30071レが元中へと下って行くときのみという超限定版! ネット上で確認できたところによると、8017Fは12月18日・25日・1月7日に30運行に充当されており、私はこのうち12月25日と1月7日の両日、思い出深い白楽界隈で記録することが出来ました……。しかも、晴れた日の朝方は陰がきつくて暗く、極めて撮影条件が悪いのですが、両日とも幸いフラットな光線! 新春HMもこんな光線で撮影したかった……というのが正直なところですが、余り贅沢は言うべきではないでしょう (^^;)。12月25日朝 (さみしー。笑) に撮影した1枚目のカットは、またとない最高のクリスマスプレゼントとなりました (*^^*)。
ちなみに、8037Fは1月7日の30運行を最後に通常の営業運転から離脱しましたので (後から分かりました)、1月7日撮影の下のカットは、さよなら運転を前に横浜・元中へ向かう最後の1本をとらえたことになります……。そして、このシーンを撮影するために横浜から白楽へ向かう際に乗ったのが、渋谷へ向かう8017F・30062レでした。短い乗車時間ではありましたが、まだガラ空きの車内で8000系の走行音を心の中にかみしめ、自分が生まれた街・白楽に降り立ち、夜明けの薄暗がりで蒼白く光る8017Fをひとり静かに見送る……。この厳粛なるひとときが、個人的な東横線での8000系乗り納めとなったのでした (さよなら運転当日の渋谷駅で車内に入って記念掲示を眺めているのですが、走行中には乗っておりません)。