地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

惜別!東横線8000系 (5) 世代交代編

2008-01-19 12:12:12 | 大手民鉄 (東急)


 複線の奥の方をゆく列車を撮る如何なる場合でも、決して避けて通ることが出来ないのは「カブられの恐怖」。それが通常の列車であれば「まぁ、また撮りに来れば良いや」という気にもさせられますが、残された命脈わずかな車両や、その場限り・一期一会な列車を撮る場合には、いやがうえにも緊張は最高度に達するものです。もちろん、事前にダイヤを研究し、カブりやすい場所を避けてカメラを構えれば良いのですが、それとても微妙にダイヤが乱れさえすれば安心感はたちまち消え去るもの (汗)。「カブる確率はかなり高いものの、どうしてもこの場所で撮りたい!」という覚悟のもとで待ち構えている場合など「この列車と対向列車に限って、ダイヤがずれて欲しい……」という禁断の欲望すら起こるものです (苦笑)。
 この年末年始の8017F撮影は、そんなジレンマの連続でした。何故なら、個人的な思い出の地・白楽界隈は、日中の特急・急行がすれ違うエリアであり、さよなら臨時特急も上り運行において下り各停とここですれ違う見込みだったからです。



 このうち新春特急17運行は、既にアップしております通りカブられずに成功したカットもあるのですが、見事にカブられてしまったカットも……(-_-;)。さよなら臨時特急も、白楽駅での後追い編成写真撮影の意図も空しく、思い切りカブられてしまいました (@_@)。特に後者は、さよなら運転の寝かせたスジの中に一部思い切り高速走行する区間があることが予想され、微妙にカブる位置がズレてうまく行くのではないか……と期待していたのですが……(^^;)。
 もっとも、不幸中の大いなる幸いだったのは、カブった相手が5050系やY500系ではなく9000系だったこと、そして一瞬の判断で場所の移動 (1枚目の新春特急の場合、無我夢中で20mほど渋谷寄りに走りました) やズーミングを行い、離合シーンとしては何とか決まったことです (ホッ)。特に、2枚目の白楽での離合シーンは、何と元中行き各停が9002F! 1987年に製造され、クハ8018と比べれば16歳年下であるクハ9102が、今後の東横線における最古参車両となるとは全く以て信じられないことですが (9001Fが東横線に復活すれば話は別 ^^;)、奇しくも最古参の交代劇を撮影しながら、「これからは9000系が東横線における切妻をしっかりと代表してくれよ……。そして、東武9000系がコルゲートいっぱいな車体を東横線に再現するあかつきには、素晴らしき競演を演じてくれよ……」と思ったのでした。このシーン、去りゆく8017Fも同じことを思っていたからこそでしょうか?!