ISO400・1/200秒・f4.5というギリギリの条件の中、174以下3連堂々登場!
雪山バックで後追い……気の早い車掌が幕を回し、レアな「電鉄魚津」に!
岩峅寺から折り返した3連がやって来る頃には突如猛吹雪に! (爆)
すぐそばの屋敷森すら視界から薄れる中、ナチュラルハイで後追い激写!
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今回の北陸鉄紀行、もともとの目論見では初日に高山線&富山地鉄、2日目に国鉄急行型&北鉄を撮ろうと思っていたのですが、富山入りする際に乗っていた急行「能登」がたまたま遅れて6時過ぎの到着となったことは、その予定を大きく変えることにつながりました。富山到着直前、ふと富山地鉄側に目をやると、何と電鉄富山駅にはクハ170と、次期廃車候補と思われる10020形2連を連結した3連が「普通・岩峅寺」を表示して停車中……! この光景にズギューンと頭を撃ち抜かれ、すっかりメロメロになってしまった私は「これを撮らずに帰るわけには行かない!」と思いまして、急行「能登」のドアが開く頃にはもう翌日の「ラッシュアワー国鉄急行型祭り」は延期決定 (笑)、いつなくなるか分からない20系列3連を徹底的に撮る特殊作戦を展開することに相成りました。
そこでさっそく、わざわざ持参していた『JTB私鉄時刻表・西日本版』を繙いてみますと、同じ時間帯に寺田経由の岩峅寺行は存在しないことから、どうやらこの列車は6時19分発の不二越・上滝線経由の列車らしい……。しかも現役の10020形2連1編成はワンマン化されていないことから、恐らくこの列車は170+10020のラッシュ時限定固定運用となっているのだろう……と予想出来ました。というわけで、翌朝は1本前の5時55分発・岩峅寺行で行動を開始することに決定! 激写の疲れを癒すべく、富山駅前広場をまるまる見下ろす宿の展望風呂でまったりとした後は、2日連続の早朝からの行動に備え早めに就寝したのでした。
翌朝、まだ暗いうちに目覚めると……うほっ!窓の外は一面の雪景色!! 雪がとにかく少なかった今冬にあって、2日連続で雪景色の朝とは、何とも撮り鉄意欲が盛り上がるではないですか! そこで、勇躍準備を整えてチェックアウトした後は、入線済みの5:55発岩峅寺行 (10030形) に乗り込み、菓子パンをかじりながら「ガラ空きの京阪特急」気分を味わいつつ上滝線を南下したのでした。
不二越・上滝線 (稲荷町~南富山が不二越線) は、列車の本数の割には沿線の宅地化が進み、もっと頻繁運転すれば結構乗客も増えるのではないか……と思うのですが、そんな家並みも布市・開発あたりを過ぎる頃には途切れ、あとはひたすら田園地帯。テキトーにあたりをつけてカメラを構え、雪明かりがあるとは言え未だに薄暗い空を睨みながら「果たして20数分後には光量が増えるだろうか……」とやきもきしていると、ホントにギリギリな条件の中、見事予想通りにクハ174+モハ10026+10025の3連が登場!! (^O^) 富山地鉄の華やかなりし良き時代を今に伝えるその姿、ただただ堂々と美しい……の一言に尽きます (*^^*)。
しかし……とにかく風が強く体感温度が下がりまくり。岩峅寺行をこうして撮影しただけで手は霜焼け寸前、バッテリもヘバリ気味……。ポケットの中に手とバッテリを入れて暖めながら、じっと折り返しを待つしかないわけですが、岩峅寺での停車時間が25分とは長過ぎる……さっさと折り返して来て下さいよぉ……と (冷汗)。しかも、こうして待っている間に俄に猛吹雪となり、あっという間に2~3cm積もり (@o@)、傘もまるっきり役に立たない……。
もうどうにもこうにも逃げ出したくなる (→速攻で駅までダッシュし、屋根の下でホッとしたい) 気分でしたが、ここで諦めたら来た意味がない……むしろこの怒濤の雪とのハードな組み合わせこそ、自分自身が最も望んだ舞台だったのではないか?と気分を奮い立たせ、改めて待つことしばし……ついに来た!! ギリギリの視界の中を力強く進む3連の姿に、もう無我夢中で連写!連写! 上手く撮影出来ているのをモニタで確認した瞬間……この刹那のために富山に来たのだ、万々歳……!と放心状態になったのでした (^^;
あ~あ、スーツにコート姿で、何やっているのでしょう (笑)。