
ヒノキ花粉が飛びまくる中、もう一つ製作を進めていたのは、GM製・近鉄のVVVF車キット・前パン2連×2という陣容。いや~、これまで釣掛式電車や昭和生まれボディのカルダン駆動車両を主な趣味の対象としてきた私にとって、この選択は趣味の枠から相当ハミ出しているわけですが、近鉄VVVF車につきましては、ここ1~2年近鉄での撮り鉄を重ねるごとに、どことなく小田急9000に似た風貌や堂々たる21m級ボディ、付属編成の前パン、それに急勾配に備えてぎっしり詰まった床下機器などなど「う~ん良い感じではないか」という印象が強まっておりました。そんな折も折、先日の阪神なんば線開業をきっかけに、阪神線内をも行き交うようになったVVVF車の姿……とくに乗り入れ対応の付属編成(シリーズ21の9020系を含む) をかき集めた2+2+2のブツ6編成には完全に悩殺されました (笑)。
そんな光景が脳裏にこびりついたまま、先月末に近所の模型屋のセールを物色してみたところ……GMキットが積まれたコーナーの中で、これまでほとんど気に留めなかったVVVF車2連キットの最後の1箱がキラーンと輝いて見えるではないですか (笑)。ううむこれは……今後マイクロエースから近鉄8000系が出る上にGMもシリーズ21を製品化することから、「これらの車両と組める赤白VVVF車を用意しておけば、また楽しからずや」という天の声に違いない!と思った次の瞬間、キットの箱は買い物かごの中に納まっていたのでした (^^;

こうして製作が決定した近鉄VVVF付属2連でしたが、やはり2連だけでは寂しく、もう2連をくっつけてパンタ4基のブツ4編成とするべく、横浜駅前のI店にあった最後の1箱もゲット (笑)。とにかく近鉄阪神直通運転の興奮が醒めやらぬうちにかたちにしてしまおうと思いまして、購入したきりなかなか製作に着手出来ていない東武7820や東急9000をそっちのけで作業に取りかかったのでした (^^;
作業そのものは、GMの塗装済み一体成形ボディということで、ランナーからパーツを切り出したうえで塗るものは塗り、あとは他のキットと同じように迷わず組み立てるだけ。付属2両キットには車番インレタが入っていないため、GMストアで要ゲット。とにかく平常心で一歩一歩……と思いきや、やはりそこはGMのキット。思わず面食らう場面もありました。その一つは……動力として無難にGMのKD306用を選んだところ、床下機器パーツを単純に接着させるだけではパーツの根の部分が車体から大幅にハミ出るため、現物合わせで約1mmほど根の部分を削らなければならないという……(-_-;)。説明書には書いてあるのですが、余り見ずに製作を進めたため、イキナリ問題に直面したときの狼狽といったら……(苦笑)。もう一つの問題は、エッチングパーツとして用意されたワイパーの取り付け! エッチングベンダー (やっとこ) を用意して、自分で折り曲げる部分もあるのですが、初心者には細か過ぎてツラ過ぎてヘロヘロです (-o-;)。
しかしまぁ、こうしてWパンタを載せ、幌も装着してみますと……むふーん、さすが近鉄車らしく、通勤車の模型でもこの堂々たる長さと風格!(*^O^*) 既に購入しているスナックカーに加え、これから出る8000系・シリーズ21・ビスタカーと並べて、近鉄ワールドを室内で楽しめると思うとワクワクです!
なお、今回製作した4両は、奈良京都線所属の1252系としましたが、モ・ク各1両は今のところアーノルドカプラーのまま。8000系やシリーズ21とどう混結させるか検討のうえで、TN化するかどうか決めようと思っています。