地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

富山地鉄冬散歩 (6) 珍車クハ175!

2009-04-10 06:44:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 模型ネタはさておき、冬の北陸シリーズも早めに進めることにします。どうやら富山あたりでも桜が満開らしいので……いい加減季節外れになってしまいましてすみません (笑)。
 さて、猛烈に叩きつけるような雪の中で10020×2+174の3連を激写し、しばし放心……というのも束の間。今度は富山からもうひとつの魅惑の編成が姿を現しました! 何と何と、一形式一両のみのクハ175と、黄+緑塗装の14760形が連結された、魅惑の混色編成! (*^^*) 60系列の一員として製造されたクハ175は、如何せん増結用ですので出番が少なく、オフシーズンの日中はまず稲荷町の奥で眠っているのが相場と言われ、たとえ動いているとしても富山地鉄の路線網の長さから言って撮影には相応の運と根気が必要……。というわけで、20系列3連に重点を置いていた今回の朝の上滝線撮影では、まぁどうせクハ175は本線系で運用されるのだろう……と思い、ほとんど来臨には期待していなかったのですが、こうして思いもかけず姿を現してくれると(しかも混色編成♪)、指先の感覚がほとんどなくなりかけているのも何処へやら、とにかく気合いが入りまくりました (爆)。



 その後、岩峅寺で折り返した富山行きを駅のすぐそばで待ち構え、撮影後猛ダッシュしてそのまま乗車~(笑)。もともと、金沢に移動するべく9時過ぎの「しらさぎ」に乗る前に、ちょいと稲荷町での撮影時間を確保するためには、岩峅寺7:39発の列車に乗る必要があったわけですが、その列車がこんな魅惑の編成でやって来てくれるとは……何ともラッキーな話です (^^)。
 但し、残念ながら珍車・クハ175への乗車は叶わず。と申しますのも……3連運行時には切符を車掌のオバチャン (胸に「ちてつ」と刺繍されたコートを着ています) から購入するのですが (切符は縦5、横3cmほどの、運賃と全駅が印刷され、発着駅をパンチ穴で表示するタイプ)、そのオバチャンはクハ175ではなく2両目に乗務しているため、切符を持たずに無人駅から乗る場合は自ずと2両目に乗らざるを得ないという次第。裏を返せば、クハ175は岩峅寺駅利用者を除けば実質的に定期券所持者専用車両 (笑)。そういえば……この時間、自分の他に定期券を持たずに乗って来る客はほとんどいなかったような (汗)。
 そんなこんなで稲荷町で下車し、不二越線ホームから留置中の車両をパチパチ撮っていたところ、電鉄富山から引き上げてきたクハ175以下3連が悠然と入庫して来ました。こうして形式写真っぽいカットも撮影出来て、う~ん満足♪
 ちなみに、もう1両ある増結車・クハ173 (20系列ボディ) ですが……私が訪れた日には早朝の立山行急行に連結されていました (もう2両は14760)。夏山シーズン中であれば、夜行列車から乗り換えた山屋を満載して発車するのでしょうが……真冬は超空気輸送 (汗)。ただ、立山で折り返し富山に戻って来る頃にはラッシュアワーのピークとなっていることから、単なる送り込み回送が客扱いをしていると考えることも出来ます。この急行、特急並みに速いため、録音を楽しみたい方にはオススメかも。