暖かさが戻った日本列島は桜の季節真っ盛り、そぞろ花見鉄と決め込みたい……とは思うのですが、ヒノキ花粉症の人間にとって、寒暖の差が激しく一気に飛びまくる今年のパターンは恐怖もひときわ強く、なるべく不要不急の外出を避けて引きこもっていたいのも事実 (鬱)。そんなとき、模型いじりというのは実に好都合な趣味だなぁ……ということを、初心者として今さらながら知りました (^^;
というわけでシコシコといじったブツの一つが、先月発売された「鉄道コレクション」の元東急3600系シリーズ! 弘南と豊鉄の2種類がありますが、弘南の方が売れ行きが良いのは、ヘッドライトの形状や台車が東急時代の原形に近く、東急ライトグリーンへの変更をやりやすいからなのだろうと推測しています。そして実際に……私も全く同じことを考えて施工してみました (笑)。
まずは各パーツをバラした後、綿棒にシンナーを染み込ませて丹念に色剥がし。最近の模型界では剥離にあたって一般的にIPA (イソプロピル・アルコール。純度の高いガソリンエンジン用水抜き剤として手軽に入手可) が用いられているとのことですが、クルマに乗らない私としましては……揮発性や引火性が極めて強い劇物につき取扱厳重注意!という触れ込みに超ワイコー状態 (^^;)。かといって、シンナー池にドボンと漬けたまま放置するとボディが割れるらしい……というのにもビビリまくり (汗)。そこで、手間はかかるものの無難なのが綿棒シコシコ方式だろう、と思った次第です (すみません、へっぴり腰で。汗)。
とにもかくにもまっさらな車体をゲットした後は、フツーに塗装を進めまして、ををっ、懐かしの東急3000系列全金属ボディが蘇って来ました (*^^*)。屋根もブラウンがかったグレーから、東急車を作る際におなじみのねずみ色1号に変更しております。ただ、鉄コレ弘南モハ3601は非貫通であるため、東急時代っぽくするには一工夫が必要。貫通扉のモールドがあるクハの車体とモハの屋根を組み合わせて、とりあえず東急デハ3600の一丁上がり~(1枚目)。……って、デハ3600にはドア小窓車ってあったっけ……(^^;)。考証を省いてしまいましたが、まぁそれっぽく見えれば良いか、と (^^;;;
いっぽう、捻出された非貫通車はどうしたかと申しますと……まずは貫通扉の痕跡としてつけられているモールドをカッターで削り落とし、ゴム系接着剤でGMの幌パーツをくっつければ、あ~ら不思議、貫通扉の完成~(笑)。GMの幌パーツは私鉄用を使っておりませんで、貫通ステップがあり、かつ釣り金具の位置が東急3000系列と近似的な旧客・旧国用を流用し、より東急のそれっぽく見せるためグリーン塗装を施してみました (旧客・旧国幌の裏側にあるハメコミ用突起は勿論切除してあります)。う~ん良い感じ♪
それでもって車番につきましては、現在別にチンタラちまちまと製作中のGM東急3450形とつなげて楽しむべく、デハ3472 (事故復旧時に3600系全金化車なみの車体を新造) を選択したのですが、これはかなりの誤算だったかも……。と申しますのも、たとえ実車でも全金車体はやや小ぶりに見えたとはいえ、いざインレタを貼ったのちにGMの車体と並べてみると、断面や全長の差が大き過ぎる……(苦笑)。あ~あ、もっと細心の注意を払うべきでした (^_^;)。
なお、GMのインレタ集には3600形のそれがないため、今回塗装変更した4両分について数字1文字ずつインレタを貼る作業は地獄でした (@_@)。最終的に完成を迎え、チャチでチャイな鉄コレ塗装とは違う「塗り」の雰囲気にあふれたブツを得られた喜びにより、そんな苦労も吹っ飛んでしまうわけですが……(笑)。