地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

長野電鉄薫風紀行 (3) 3500系N編成

2009-06-09 09:16:00 | 地方民鉄 (甲信)


 早いものであっっっっっという間に1ヶ月前の撮影となってしまいましたが、黄金週間明けの長野電鉄シリーズの続きです (^^;
 長野電鉄の営業上の中核を占める長野=信州中野間では、長らく元営団日比谷線3000系あらため3500系 (2連→N編成。NはNormalの略) と3600系 (3連→L編成。LはLongの略) が主力を占め、数年前には冷房化工事も行われて「まだまだ使う気満々」という雰囲気が漂っていましたが、やはりいくらステンレスボディといえども昭和30年代の設計・製造であり……最近はとくに車内のそこかしこにガタが見えつつあるのは否めませんでした。とくに、あの独特の構造の窓がジョイントを通過するごとにバタつき、すきま風が入るあたり……寒冷地を走る運賃高めな路線にあって、これはさすがに致命傷ではないか?という気がしておりました。
 というわけで、8500系が6編成揃った今となってはN編成・L編成の活躍が大幅に狭まっているのは致し方ないところでしょう。L編成は既に3本中2本が離脱して須坂と信州中野に放置され、残り1本も8500系の代走用として完全な予備車となっている模様……。少なくとも私の訪問時には終日動いていませんでした。



 とはいえ、8500系6本だけでは長野=信州中野間のラッシュ輸送をまかなえるはずもなく、また日中は往々にして8500系では輸送力過剰になりがちですので、N編成は終日まだまだ大活躍中~。とりわけ、長野にラッシュのピーク (朝7時台末~8時台) に到着しない運用はN編成天国の観があり、朝9時台に長野に到着する列車は怒濤のN編成続行運転だったりします (笑)。鯨ファンの皆様、どうぞご安心を~♪
 それでも、中型車2連がいくらラッシュのピークを外して運用されているといっても、長野口では輸送力不足っぽいのは否めません。上記9時台長野着の列車も、朝陽・信濃吉田あたりからは立ち客多数……。
 また、輸送力不足というほどではありませんが、N編成で運用される長野発の初電・湯田中行きもオドロキの光景が……。長野滞在の2日目、2日間有効のフリーパスをフル活用するべく、早朝から屋代線に向かうことにしたのですが、「6時27分発なんて、一体どーゆー初電だよ……」とブツブツ文句を言いながらも長野駅に行ってみると……オーマイガー! 某大付属中の優秀そうな中学生の皆様が、こんな朝っぱらからN編成に大挙して乗っており、一番電車の雰囲気崩壊……(苦笑)。N編成では当然座席数が足りず、早朝から立ちんぼとはこれ如何に??という状態でありました (爆)。
 というわけで、今後N編成はさらなる8500系の増備により (But、東急の車両計画がガタガタにつき、次回はいつのことやら)、いずれ支線・末端へと追いやられることになると思われますが、それまでは主力の一端を担っている光景を引き続き記録したいなぁと思っています。