青森ローカルの新聞各紙HPが伝えるところによりますと、十和田観光電鉄の鉄道線が来年3月末を以て正式に廃止となることが決定したとか……(T_T;;)。やはり近年のこの鉄道をめぐる余りにも不遇な状況を克服することは出来なかったのでしょう……。震災復興の象徴となった三陸鉄道は第三次補正予算で復旧費用が計上されるようですが、「がんばろう東北」を運転室に掲げて来た十和田観光電鉄は余りにも対照的な運命をたどることになってしまったことに、人口減の時代とクルマ社会に取り囲まれた地方公共交通の先行きの暗さを思わずにはいられません・・・。
事の是非については、私はあくまで遠方の一鉄道ファンに過ぎませんのでこれ以上触れないとして、やはり気になるのは車両陣の今後の処遇でしょうか。7200系と7700系はまだまだ使えそうですので、他の地方私鉄に売却される可能性もあるでしょうが(楽観はできないでしょう)、今や本当に貴重な3401と3603は果たしてどうなるのでしょうか? このうち3401は地元ゆかりの名車につき、そう遠くない場所で保存されるかも知れませんが (例えば七戸の南部縦貫鉄道車庫であればベストかも……)、3603は東急ファンにとって思慕の対象でありこそすれ地元にはそれほど思い入れはないでしょうから、呆気なく解体の可能性も無いとは言えないでしょう。七百の変電所は老朽化甚だしいといわれ、車庫がそのまま動態保存を視野に入れた鉄道公園となることは全く期待出来ないでしょうし。
というわけで、カネもコネもない貧乏な一ファンとしては、自走可能な東急釣掛車の最後の1両が朽ち果てて行く可能性が高い状況を黙って見守るしかないという……。嗚呼……どうなるのでしょうか。