地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

小田急海老名検車区公開・5000形万歳!

2011-10-15 18:00:00 | 大手民鉄 (小田急)


 最近は鉄道の日の前後に各鉄道事業者が車庫を公開することが増えていますが、小田急が毎年秋に海老名検車区を会場として開催している「ファミリー鉄道展」は既にすっかり沿線の年中行事として定着している (?) だけでなく、何せロマンスカーを擁するだけに来客数も多いことから、今や土日連続で開催されているという大御所ぶりです。しかし、撮影会的要素を強調すると「大きなお友達」が殺到し過ぎ、撮影会場では延々と並んで2~3分オンリーという制限がかかるだけでなく、いろいろと問題が起こりがちであるのも事実 (苦笑)。そこで最近の小田急の海老名イベントは「ファミリー」に重点が置かれ、ロマンスカーや最新鋭通勤車が並ぶばかりでしたので (確か)、小田急顔の車両や保存車両をじっくり撮りたい私としては5年前に行ったきりとなってしまいました (その後、歴代ロマンスカーがズラリと並んだ年があり、訪れたかったのはやまやまでしたが、確か出張とかぶった……。その年は大パニックだったと伝聞しておりますので、まぁいいか、と ^^;)。
 しかし今年は、ついに消滅が目前に迫った5000形が展示!……というわけで、たとえファミリー向けの展示方法になる可能性が大きいとしても (実際その通りに……-_-;)、そしてたとえ足の怪我からのリハビリ中で検車区構内の足下の悪さが懸念されるとしても、小田急顔への内心の愛を再確認するためには訪れないわけには行きません (爆)。そこで今日は、出張先の長野から最速のあさま518号~埼京線快速~小田急快速急行&急行をトントン拍子で乗り継ぎ、長野から僅か約2時間半で海老名に到着したのでした (速っ!)。ちなみに今日は、JR長野総合車両センターの公開も行われていましたが、キハE200や485系「フリーザいろどり」など小田急顔と比べればハッキリ言ってどうでも宜しい……(爆)。



 とはいえ、長野の公開は1日限り。小田急は2日連続につき、明日訪れれば良いのでは?と思われる向きも多いことでしょう。しかし、今日は一大競合イベントとして大宮の公開が実施されており、さらにはJRであんな列車やこんな列車も走る……ということで、恐らく濃厚なJR中心ヲタが海老名に流れ込む可能性は低いことが予想されました。しかも天候は今日が曇りのベストコンディション。したがって、家族連れはさておき割と静かな (?) 環境で事実上の5000形さよならイベントを記録するのであれば、今日こそがベストタイミングなのではなかろうか……と計算した次第です (途中の乗換で利用した大宮駅の目の前でやっているイベントも無視したという……^^;←来年以降も残るJRの保存車両よりも間もなく消える現役小田急顔の方が私にとってはるかに重要!)。
 そんなこんなで海老名で下車後、さっそく脇目もふらず会場へ……。海老名到着直前の車内からは、5000形や10000形の前で三々五々撮影中の人が見られ、全く混雑した雰囲気がなかったことから、「よっしゃ!物販やお子様向け展示の類は一切無視して、何とか足を引きずって車両の前に一気に行くぞ!」とヤル気満々だったのですが、そんな期待はすぐに崩壊……。本線からは見えない、10000形を挟んだ反対側に、車両展示コーナーへの入場待ちの大行列が……。しかも、全ての入場者は必ず10000形の車内を経由しなければならず、さらにそのほぼ全員が展望室に入ることを欲しているため、展望室入場の交通整理のスピードに制約されて全然前へ進めない……。はっきり申しまして、5000形は間もなく消えてしまいますが、ゆけむり10000形の展望室は長電に行けばいくらでも乗車可能であり、小田急に残存している車両でも券売機で展望席指定が簡単に出来てしまうのですから、何故こんな誰もが展望室を通らなければならない順路設定をするのかと……(-_-メ)。しかも現在足が不自由な者にとって、わざわざ華奢で急なステップの上り下りを強いられるのはまさに災難。何故10000形の車内を省略してさっさと5000形の前に行けるルートも用意してくれなかったのか疑問です (→要するに、展望室の人数制限は人の流れの蛇口を絞り、参観者の総量規制をして混乱を回避するためなのでしょうが)。海老名駅で下車してから10000形の車内を脱出し5000形の前に出るまでの所要時間が1時間20分……足への負担は地獄でした (T_T)。
 苦労の果てにやっとたどりついた5000形は……ううう……やはり車内見学用ステップがかけられ、人の流れもなかなか途切れず、全然撮影会的雰囲気ではない……(-_-メメ)。本線側の隣の線路にも撮影位置を張り出して頂ければ、問題なく編成写真を撮ることも出来たはずですが……。というわけで、正面がちなアングルで、一般来客の切れ目をひたすら待ってやっとこさ撮影したのがこの2枚。とにもかくにも、小田急顔への愛を確認するために払った苦労は、全然進まない行列+凄まじい蒸し暑さでスーツまで汗グッチョリ+ロープとステップだらけ+足の疲労と痛さの四重苦となってしまい、帰宅してからも依然として全身激しい疲労が抜けませんが、いやいや、愛は苦労してこそなのかも知れません。クハ5065・5555ともども、最後の記念として思い出深いひとこまにはなったかな……と思います。