思いがけず10月に入って度々台風の襲来を蒙っている日本列島ではありますが、本来であればぼちぼち空気も爽やかになって秋の行楽オンシーズンに入り、各地の観光地は大賑わい。とりわけ京都あたりはパンピー観光客と修学旅行生、そして外国人観光客が三者三様に入り乱れてカヲスになるところであります。そんな京都の東山界隈の北辺をのんびり走り、観光客の足ともなっているのが叡電です。間もなく久しぶりの京都出張があり、5月に出張ついで鉄としてJRW→京阪→叡電と撮り歩いた際の未アップ画像がまだあるのを思い出しましたので、忘れないうちにアップしておく次第です (^^;)。
叡電のデオ710・720・730は、1987年頃にそれぞれデナ21・デオ200・デオ300を車体更新することで登場した、冷房化&ワンマン単行運転車両ではありますが、当時の私は半鋼製釣掛式電車大好き人間として叡電にデナ21・デオ200を訪ねたこともありますので、この700シリーズの登場には心底落胆したのを昨日のように覚えています (汗)。しかし今思えば、新鮮な雰囲気と古都の電車らしい落ち着きを備えた、絶対安定的なローカル電車として良く考えられたデザインだったのだなぁ……と思います。実際、車両ごとに帯色を変えた現在の塗装も大いに似合っていますし♪ さしずめ、東の江ノ電1000系列、西の叡電700系列&800といったところなのかも知れません。
なお、デオ720はもともとデオ200であったことからして釣掛でしたが、今から約10年前に京阪1900の下回りに換装して今日に至っています。国鉄通勤型電車を彷彿とさせる淡緑色の車内化粧板&青モケットと相俟って、実は意外にも「昭和」を偲ぶにはもってこいの車両と言えるかも知れません。というわけで、1~2両でも良いので、グリーンとベージュの旧塗装(デオ700系列は未経験)になってくれないかなぁ……と (^^;)。