地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

新ヤンゴン熱鉄記 (23) 一般客車近郊客レ1

2014-10-22 00:30:00 | ミャンマーの鉄道


 ヤンゴン環状線の特別車のうち、ロングシート新型客車は何とも割に合わない存在である、というのが傍観者的外国人鉄ヲタである私の正直な印象であるのですが、そんな思いをさらに倍加させた理由を思い出しました。ヤンゴン地区のローカル客レとして、全車状態の良い急行用ボックスシート車を使用した編成も走っているからです!
 この編成は基本的に固定運用であり、しかも環状線には全く入らず、もっぱらヤンゴン中央駅からマンダレー本線方向に向かい、トウチャウカレーで折り返すか、さらにダゴン大学・ヤワッタージー・オーコポスまで走るスジに入っています。この手のマンダレー本線系統近郊鈍行は、環状線客車が入る運用・東方紅21+RBTが入る運用・日本中古DCが入る運用といろいろありますが、その中でもこの一般客車5連運用は格段に風格があるように思われます。というわけで、来れば必ず撮る……と申しますか、わざわざこの運用に合わせてカメラを構えた次第です♪



 そして実はこの運用……昨年訪問した際には、如何にも全車ミャンマー国内の各地のローカル運用で散々使い古されたものをかき集めたような、ウルトラスーパーボロ客車の寄せ集めで運行されており、ヤンゴン中央駅に停車中の雰囲気はそれこそ鬼気迫る凄絶なものがありましたが、撮っているぶんには最高にマニアックな列車でありました (笑)。だからこそ先述の通り、このスジに合わせて撮影地に向かったりもしたのですが、全車状態の良い急行客車に置き換えられている光景にとてつもないショックを受け、そして「この置き換え後の姿もやはりマニアック過ぎる」というわけで猛烈に気合いを入れて撮った次第 (爆)。ええ……誰が何と言おうと、日本中古DCを除けば、この編成こそヤンゴンに顔を出すローカル列車の中では白眉の存在です♪ たまたまかも知れませんが、連日この運用の牽引を担当していたDF1259の塗装も実に引き締まってイケメンな雰囲気ですし♪♪
 というわけで、この列車と日本中古DC非冷房車が同じ運賃であるというのはまぁ納得が行きますし、死ぬほど乗り心地が悪いRBTと同じ運賃であるというのは大いなるサービスであると思うものの、この列車よりも環状線ロングシート新型特別車の方が運賃が高いというのは何とも解せない話であります。それだけに、早く新型ロングシート特別車の格下げカモーン! (^^;