地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

薫風のえちぜん鉄道 (1) 6100形重連

2014-10-20 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 間もなく来年春に新幹線開通する北陸には、主要都市ごとにイキが良く話題性に富んだ民鉄が散らばっており耳目を愉しませてくれますが、早いもので新規開業から約10年が経過したえちぜん鉄道の躍進ぶりはとりわけ注目に値するところでしょう。京福福井から全車非冷房の241・251型や3001型はそもそも継承せず、一応引き継いだ元阪神ボディ軍団を次第に廃車に追いやって面目を一新……! しかも塗装は際だって印象的かつ美しく、日中はアテンダントサービスを採り入れて他の地方民鉄の範となり……。また、JR特急利用客の便宜に応えて早朝に増発するといった、きめの細かいサービスも注目されるところです。その結果、利用客も漸次増加しつつあるとのことで、実に御同慶の限り、いつ訪れても気持ちの良い印象を受ける鉄道のひとつとなったように思います♪
 ただ、遠来の出張ついで鉄の哀しさか、これまでえち鉄を撮影したのは福井~東古市&三国港復活直後(ブレーキがらみの問題で2連厳守となった2101型が日中も運転)を除けば、日中の6101型単行や朝の福井口界隈をゆく2連を撮ったのみで、郊外の広々とした空間でラッシュアワーの2連を撮影する経験を欠いてきました。



 そこで、去る5月に京都出張の用務を終えたのち、最終のサンダーバードに乗って一気に福井にワープ! 駅前の○横インでほとんど仮眠に過ぎない程度に横になったのち、翌朝の三国港行初電の客となりまして、前パンを2つ振り上げて力走する6101型のラッシュアワー2連を激写することにしました。 
 とはいえ、事前にほとんど予備知識を学習・研究するヒマがなく、中角を発車して「をっ、何かイイ感じの線路沿いだな……」と思うや否や猛加速モードに (滝汗)。ひたすら爆走した挙げ句、一年に一度貸し切り列車が停まるだけの男子禁制駅 (爆) を豪快に飛ばした後、ようやく鷲塚針原に到着……。すぐに福井行が来るわけでもなく、仕方なく線路から遠くない道をひたすらカンでたどってようやく良い感じのスポットに戻って来ました。こりゃぁ朝っぱらから軽くハイキング気分だぜ……ハァハァ。
 とまぁこんな感じで体温が上がってしまったものの、見渡す限り爽やかな初夏の田園風景の中で電車を待つのは心地良いものです☆ そして間もなくお待ちかね、2連頻繁運転アワーに! 愛環車は余り人気が集まらない存在かも知れませんが、鋼製3扉セミクロス前パンというスペックは何気にハードコアな魅力があると思う私は、ファインダーを覗きながら思わず「サイコーだぜ!」と叫んでしまったのでした♪ 後追いですが……(汗)。
 しかし、それでもこれは本命ではありません (続く ^^;;)。また本命が増えた結果、三国芦原線での撮影中、6100形の2連が来たのは一回だけでしたので、もう1カットは単行の回送をアップすることにします (^^;)。