ランカスビトゥン駅の西、ラブアン線の廃線跡探訪を終えてランカス駅に戻り、アンケ行の客車鈍行にさっさと乗り込んで涼んでいると、やがて3時半過ぎにホイッスルが鳴って発車~。こうして、何ともお手軽で楽しい、古き良きランカスビトゥン駅探訪を終えたのですが、この時点では「もう次に来る時には複線化やホーム高床化・架線設置などが進んでいるのか……」という自覚は全くなし。改めて、いやはや何とも急すぎる展開ですこと……と思うのみです。
やがて約30分間の非電化区間峠越えを終えてマジャに到着しますと、突然の猛烈スコールが! 既にランカスの廃線跡を歩いている際に空がどんよりと曇っていたのですが、やはりこういう日には必ずスコールが来てしまうものなのですなぁ……。乾季ではありますが、2日連続でスコールということで (夕方のボゴールで雨にやられた前日は、ジャカルタではスコールで済まない土砂降り続きだったようですが)、傘の準備は欠かせないようです。
というわけで、雨雨雨……の田園地帯を眺めながらパルンパンジャンに向かったところ、やがて雨は止み、パルンパンジャン駅にはランカス行の客車鈍行が停車していました。を!恐怖の超腰高・DC改造ボロ通勤客車のみで構成された見事な編成ではありませんか! しかも、私が乗ってきた鈍行の後続でやって来る急行列車との交換待ちで、いつまで経っても発車出来ない様子。そこで、これは発車シーンを撮れるな……と思いまして線路内にズカズカ入り (^^;)、美味しく激写させて頂きました♪ その直後、駅に戻る途中で急激にスコールが降り始めましたので、いや~危なかった!助かった!
ともあれ、この超腰高通勤客車鈍行 (2枚目はドゥリで撮影)、3年前にジャカルタ・コタからメラクまで往復乗車し (復路はタナ・アバン終点)、余りの乗り心地の悪さと通気性の悪さゆえ心の底からヘロヘロになったものです。しかし、今でも非冷房であることからして、スルポン=バンテン線客車鈍行の運転区間短縮にあたっては真っ先に失業することでしょう。というわけで、ボロいボロいと言いながらも、あばたもエクボという言葉もある通り、この客車がジャカルタから姿を消して行くのはやはり寂しいものです……。