地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急田都8500系・曇り日の2015晩夏

2015-09-01 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 先日、東急田園都市線の至宝である8606Fが、廃車回送ではなく入場した!というニュースがネットを駆け巡りました。日常的に田都を利用して8500系を酷愛している私としましては、これほど嬉しいニュースはございません♪
 勿論このことの裏を返せば、東急が他のことに関するカネの工面に追われて、8500系の追加廃車までは依然として手をつけられないことを意味しているわけで、いい加減他の路線で走るんですやAトレが増える中では、俄然8500系の雰囲気にも時代がかったものが感じられるようになり、高級住宅街の皮相的なイメージとは大きく乖離している現実にご立腹の利用客やヲタもいらっしゃることでしょう。しかし、それでも8500系がフツーに他のVVVF車両に伍してきっちりと過酷な通勤輸送をこなしているということは、それだけ8500系の新造時点で、先見の明に富んだ完成度の高さがあったということなのでしょう。



 そんな8500系、先日のジャカルタ訪問の際には、現地での乗車としては2年ぶりに乗り (昨年は一度も乗れなかった……)、とりわけマンガライ~チタヤム間ではジョイント音も高らかにひたすら勾配を駆け上って行く8618Fの激走を満喫したほか、ジャティヌガラ~ドゥリ間では下町風情あふれる環状線をぐるりと巡る8608Fの軽快な走りを楽しんだところです☆ しかし総じて……余りにも急激に205系が増え、しかも使用開始から半年~1年少々ということでどの編成もピッカピカである中、既に7~8年あるいはそれ以上酷使されまくった8500系は、いくら独自のラインカラーや女性専用車ラッピングでド派手に見えても、やはり何と申しますか、やつれてしまった表情を感じざるを得ませんでした。既に、8611Fや8613Fを丸ごと廃車にすることによって部品を取る段階に達していますし……今後東急の側で8500系が余剰になって部品がジャカルタに補給されない限り、ますます疲弊と共食いの趨勢は進んで行くことになるでしょう。
 そうなると俄然、本家田都にて、長津田工場&検車区の手厚いケアをウケながら、バリバリの絶好調で時速110~120kmの爆走を続ける8500系が、改めてまぶしく愛おしく感じられます。そこで、最近は8500系を撮るとすればジャカルタで撮る方が多かった私としても、久しぶりに田都で撮ってみたいという気分がムラムラと沸いてきまして、帰国後のある日、久しぶりに出勤ついで鉄をする時間もあったことから、たまプラあたりでカメラを構えてみました。
 しかし……暗い。しかも8642Fが押上行きで現れ、その直後急行が来るということでしたので、こりゃぁ~鷺沼で追いついて8642FのVVVFを楽しむ方が良いかな、と判断しまして、呆気なく撮り鉄は終了となってしまったのでした (笑)。