近鉄四日市駅の片隅からひょっこりと発車する内部・八王子線は、全国的に見て極めて貴重なナローゲージでありながら、路線の短さと乗客減少ゆえ、近鉄が廃止を計画し、BRT化することを四日市市に持ちかけたものの、四日市市側の鉄道廃止反対によって二転三転、結局近鉄と四日市市が出資する四日市あすなろう鉄道として、今年春に再出発を果たしたことは周知の通りです。そんな四日市あすなろう鉄道には、四日市で運賃が切り替わることによる実質値上げ、そして非冷房という大きな問題がありますが、前者の問題が大きいからこそ、手がけやすいアピールとして冷房改造が早急に推進されることになったとか……。ただ個人的には、従来のパステルカラー車体のまま、三岐に譲渡された北勢線と同じく、床置式のクーラーを積むのだろうとばかり思っており、そのうちまた四日市界隈で鉄活動するついでに再訪すれば良いかな、と思っておりました。
ところが何と……改造が終わって再び内部に運び込まれた車両は……何なのでしょうか、このカッコ良さは!! (^O^)
従来のモ260・ク160の車体はそのままに、窓を丸ごと全く新しく優雅な一枚窓に変更するなど徹底的なリニューアルを施し、青とクリーム色のツートンカラーに身をまとっているとは……! しかも老朽化したサ120 (これはモ220由来だけに、余りにも古いのは事実) に代えて、サ180という完全な新車まで用意されているとは……! (したがってこの編成は完全な新車ではなく、一部リニューアル、一部新車というのが正確な表現でしょうか)
というわけで、内部駅に留置中の画像をネットで眺めた私は、ナローゲージ新時代を強烈に感じさせながらも同時にヲタキラーな美しいツートンカラーの車体に完全に悩殺されまして、27日の運行開始を待たず一刻も早く見てみたい、と思ったのでした (爆)。
そこで昨日、京都出張ついで鉄 (^^;) として大阪近辺の新鮮なネタを追い回したのち、久しぶりにアーバンPLUSのデラックスシートで青山峠越えを楽しみ、四日市に降り立ってみました。ただ、当初の腹づもりとしては、果たして何時からどういうスジで試運転をするのかも全く知りようがなく、とにかく内部駅の側線に留置されているシーンを拝むことが出来れば御の字、という程度だったのでありました。
しかーし!そこに強力な撮り鉄の女神が微笑んでいました……♪ 四日市駅の改札を通ってホームに進むタイミングを見計らったかのように、新編成の試運転が到着……!! 四日市まで試運転で来た以上、必ず内部に戻ることから、途中で待ち構えて走行シーンを激写することに成功しました♪♪ いや~ナマで見ても、小粒な車体にツートンカラーが余りにも似合っており、「嗚呼来て良かった!!」と叫びたい気分 (笑)。来る27日の正式デビュー後も、ごくたまに訪れるとしても必ず動いているとは限りませんし……。
まぁ何はともあれ、営業運転開始によってあすなろう鉄道の顔となることが大いに期待されますし、別の色(例えば近鉄復活色)も企画しているとかいないとか。本当に楽しみなことです……(*^^*)