地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東武伊勢崎線末端800系を撮る@太田

2015-09-11 00:00:00 | 大手民鉄 (東武)


 (※数日前、東武ネタを予約投稿でアップするよう仕込んでおいたら、何と日光線系統が大変なことに……。しかし、敢えて「東武頑張れ」という思いで、そのまま予定通りアップさせて頂きます)

 スカイツリー開業前後から何かとイケイケな東武は、伊勢崎線といい野田線といい、伝統ある路線名を敢えて使わず、飽きの来やすいキラキラ路線名を強調しているわけですが、伊勢崎線の場合は末端部における輸送量の低さゆえ、基本的に太田or館林~伊勢崎間の区間運転になってから早いもので数年を経ているわけで、浅草・北千住から終点伊勢崎まで達する列車は夜の「りょうもう」一本のみ……。これでは確かに、浅草口では一般的に「伊勢崎線?どこまで行くのそれ?」という齟齬を来してしまうのもやむを得ないことで、よりキャッチーな名称に使用という経営上の誘惑に駆られるのも無理からぬところでしょう。
 かく言う私も、○ソガキだった頃はDRCの圧倒的なイメージにつられて、浅草~日光こそが本線であると思っており、中坊になった頃に73・78系に興味を抱いて実際に東武初乗車を果たすようになって初めて、東武における本線格は伊勢崎線だったのだと気づいたほどです (時刻表のドコ見てんだよ……笑)。そんな伊勢崎線、乗りつぶし派でなければ確かに全線完乗の機会はなかなかなく、2000年代に入って撮り鉄の道に戻り、東武5050系を館林地区に訪ねたり、上毛やわたらせ渓谷鉄道を訪れるようになっても、太田~伊勢崎間だけは今ひとつピンと来ず、未乗のままとなっていました。しかし、四十路も半ばにして、東武ヲタのはしくれ中のはしくれと名乗るにも、これでは余りにも恥ずかしすぎるのではないか……と (当ブログは自虐と自嘲の備忘録です。笑)。



 そこで、上信ビール電車乗車というまたとない機会を活かして、ついでに伊勢崎線完乗を目指し、太田駅の広大なる高架ホームに降り立った私。お目当ては勿論、伊勢崎線末端部のヌシとなった800・850系であり、とりわけ前パン&幌が最高にシビれる850系を久しぶりに撮りたいなぁ~と思っていたのですが……850系は上手いことタイミングが合わず一枚も撮れず (苦笑)。また、太田駅の複雑な使われ方にも翻弄されました……。太田で乗り換えを強いられた客が、なるべく階段を使わずに乗り換え出来るようにするべく、長大な1~4番ホームのそれぞれ伊勢崎方が7~10番ホームと命名され、伊勢崎から到着する列車はそのいずれにも入る可能性があるほか、そのまま伊勢崎へ折り返すのではなく一旦館林方に引き上げて別のホームに入るという可能性もあり、常にアナウンスや駅掲示の時刻表に注目していないと全然撮れません……。太田駅は、上手くやればなかなか良い感じで、デラックスな高架駅と3連のアンバランスな組み合わせを激写出来るものの、いやはや、本当に疲れる駅で、撮り鉄には余り向いているとは思えません……。
 ともあれ、後追いも含めて800系を数カット撮って「まぁこんなもんかな」と思いつつ、いよいよ伊勢崎線完乗へ! 館林・太田地区のローカル線とは異なり、さすがこの区間は腐っても (失礼 ^^;) 伊勢崎線! 非常に線形が良く、線路も整備された中を、2M1Tの強力編成が沿線の緑を一瞬引き裂くようにブッ飛ばして行くのは、いや~なんとも言えない快感ですね! 途中何カ所か、撮り鉄向きな駅もあり、今後明るい曇りや雪の日を狙って撮りに来たいなぁ……と思ったのでした。朝や夕方であれば、佐野線よりも全然本数が多いですし♪ とまぁこんな感じで、最後は新伊勢崎~伊勢崎の余りにも豪華な高架線(しかも駅は6連対応)と地方都市の街並みの組み合わせに「遠州鉄道みたいだ……」と思いつつ、目出度く東武完乗を果たしたのでした♪