三重県の北勢地方を走る三岐鉄道は、当初の遠大な目標であった岐阜県への直通こそ実現していないものの、地域密着型の旅客輸送に加えて藤原岳で産出されるセメント・石灰石の輸送で賑わっているのみならず、最近では近鉄が見放した特殊狭軌・北勢線の経営を引き継ぎ様々なリニューアル策を講じるなど、地方交通の担い手としての今後の発展に期待せずにはいられません。そんな三岐鉄道が一昨日に開業80周年の節目を迎え、記念イベントを大々的に開催するとのことでしたので、ここは是非……ということで早朝の新幹線と近鉄を乗り継いで訪れてみました。
今回のイベントはあくまで三岐線中心でしたが、折角この界隈を訪れて一日乗車券で乗る以上是非北勢線にも乗り、阿下喜への上り勾配の連続をゆく釣掛の絶叫を楽しみたい……ということで、朝8時過ぎに西桑名駅へ。8時6分発の東員行には、三岐線での出発式よりも前にフライングで80周年HMが取り付けられており (汗)、これに乗りたい……と思ったものの、生理現象ゆえに断念 (^^;;)。次の8時23分発・阿下喜行に乗っていよいよ釣掛の旅Go!と意気込んだものの、あろうことか発車直前、そしてさらに馬道にて部活の練習試合のために大量のDC・JCが乗り込んで来てしまい、心の底から釣掛サウンドを楽しむのは楚原までお預けとなってしまいました (そして、HMつき編成は東員にて昼寝モードに……汗)。しかし、楚原からは車内スカスカ! 名物の眼鏡橋を渡ってから麻生田に至るまでの数分間、窓全開の状態で連続釣掛ノッチオンに酔いしれたのでした……。
阿下喜到着後は、駅前の「軽便鉄道博物館」にて展示されているモニ226の模様を記録したのち (改めて記事にする予定です)、あろうことか駅前タクシーが全く不在のため伊勢治田駅まで猛暑の中ダッシュ (@_@)。いかん……炎天下の車庫イベントに臨む前に汗まみれとなり体力を使ってしまった……という心配が募りましたが、やって来たクモハ101のクーラーと走行音に癒やされ (^_^)、さらに保々駅にて電車での来客に漏れなく配布していた「かき氷無料券」に「ありがたや……」の一言。保々まで乗った列車は記念HMつきのクモハ103+104に車両交換され、関係者の敬礼に見送られて富田へと発車して行きました♪
というわけでその後はまず、車庫イベントでのグッズ即売会の列へ。三岐・北勢両線の現行ダイヤ及び80周年記念切符のほか、鉄コレ第7弾として出た601+1602にお布施。鉄コレは既に持っているのですが……大量に作りすぎたためか市場でのだぶつきが目立ち、「いかん……三岐車両の鉄コレはもっといろいろ企画して欲しいのに (もと小田急や相鉄、それにオリジナル車など、結構濃いぃ顔触れ揃い)、このままでは後が続かなくなってしまう。今後のためにも在庫処分に協力させて頂き、フリーランスに改造するなり下回りをGM板キット車に流用するなりしよう」という次第です (汗)。グッズ購入のあとは、撮影会場にて展示車両と戯れつつ、HMつき編成が保々を通過する頃合いを見計らって付近の線路端に移動し走行シーンを撮影~♪ ドピーカンに猛烈な湿気で「うう辛い……」と思いつつも、しかしこれもHM編成を撮るためということで忍耐……。しかしそういうときに限って、通過時には頭上に雲がかかってダメダメになるという、何とも残念な空模様を恨まざるを得ないという……。というわけで、結局晴れた状態で撮影出来たのは、正面に大して光が当たっていないカットばかりとなってしまいましたが、取り敢えずこれだけ撮れればまぁまぁといったところでしょうか? (^^;) HMは北勢線ともどもしばらく装着し続けるようですので、また改めて撮影に出かけてみたいものです。
なお、この日の圧倒的な目的はHM付き電車ではなく……続きは改めて (^^;