地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

スカ色の旧型国電を作る (15) 御殿場2

2012-08-26 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 先日お台場で開催された模型まつり、個人的には仕事の都合もあって行っていないのですが、まぁ基本的には先月の銀座松屋イベントで展示された新製品と同じものが並べられていたということで「まいっか」という感じです (→ジオラマを作って保存するスペースもないのに、ジオラマ競作の数々を見過ぎて「作りたい症候群」に陥ってもいけませんし ^^;)。しかし、注目すべき新製品発表もあったようで、その白眉と言うべき存在はKATOのE655系でしょうか?! もっとも、あろうことか御料車E655-1が抜けており、セキュリティの問題や許諾の関係が複雑にからんでいるのかも知れませんが、どうせ157系と同じく、後から改めて「お召し電車セット」として販売する作戦もあるのだろうか、と想像しております (滝汗)。
 それはさておき、もう一つの個人的注目新製品は、やはり出るべくして出る鉄コレ広窓流電でしょうか! 嗚呼……わざわざGM板キットで製作した意味が相当程度雲散霧消してしまいますし、GM板キットの中でも人気品と言われる広窓流電にとうとう廉価な競合品が現れたことで、今後の板キット界全体の動向にも多かれ少なかれ影響が出たりはしまいか?と懸念を抱かなくもありません。とはいえ、やはり「調整する苦しみ創る楽しみいっぱい!」なGM板キットから一両一両、自分の妄想をかたちにして行く作業の奥深さも普遍的なものであると思いたいところです。まぁ、既に普遍的でないからこそ、鉄コレがジャンジャン出るのでしょうし、GMも「エボリューション・シリーズ」なる、現時点では詳細不明な新キットを立ち上げるのだろう (その「進化」とはすなわち、鉄コレ動力対応へと大胆に舵を切るものであって欲しいです!)……と言いつつ、私も鉄コレ広窓流電は予約しますです、はい (暑さで思考があちこち飛んで支離滅裂 @o@;)。



 というわけで、GM板キットの永続と発展を望むなら、自分でシコシコ作り続けなければなりません。そこで、去る2月の着手以来余り進展がなかった御殿場線73系の製作を、約半年ぶりに本格再開してみました。一応、最初にブチ上げた最終目標は、富士の裾野に豪快な釣掛サウンドを響かせまくった夢の8連の再現ですが、同時並行的に8両を製作すると果たしていつ完成するか見当もつきませんので、まずは景気づけに4両ばかりを仕上げてしまおうということで、去る6月に切り接ぎ整形を済ませた分を中心に (とゆーか、純粋な素組みはクモハ73の1両しかありません。笑)、天気の良い日に塗装を進めたという次第です。その結果、いよいよリアルなスカ色73系の世界が眼前に蘇って参りました……(*^^*)。切り接いだ箇所も、眼を近づければ初めて切り接ぎだと分かる程度までうまい具合に地ならしが出来ていることが分かり、思わずニンマリです♪ とくにサロ45改サハ78は、我ながら初心者なりによくやった!と思います (笑)。
 しかし……梅雨と多忙の中でしばらく塗装作業をしなかっただけに、マスキングがヘタクソになっており、ところどころ、いや大いに吹き漏れが目立ちますなぁ……(汗)。もっとも、シルヘッダーがある旧国へのスカ色マスキングは、かねてからなかなか難しく奥が深いと感じておりまして、必ず事後に地獄のタッチアップを施しておりますので、今回もとりあえず灰色の板キットがここまで装いを改めたことにニヤニヤしつつ、引き続きチンタラとタッチアップを進めて参ります。何しろ、タッチアップを進めるごとに、車体が私に向かって微笑んでくれるかのような表情を魅せるのが快感なのです (あちゃー、暑さで完全に脳味噌がイッてます ^^;;)。
 あと、基本的に拙宅の即席レイアウトでは6連で走らせるのが最もワクワクする光景ですので、イキナリ8両完成とは行かないまでも、未だ切り接ぎ整形が済んでいないモハ72・サハ78450各1両をさっさと組んで塗装し、出来れば6連での完成を期すことにしたいと思っております。その後、全金車キットを使って2両をこさえ、目指せ堂々8連完成! (爆) と申しますか……早く作らなければ何時までたっても、長らく買い置きしてあるリトルジャパンの半流クモハ40に手を付けられませんし、先日は忘れた頃に半流クモハ41も発売になり、予約分を引き取って未施工分の山がさらに高くなってしまったという……(滝汗)。

東急恩田通信・秩父7507F完成編

2012-08-25 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 昨日アップした旧デヤ画像でも既にチラ見えしておりますが、かねてから恩田のテクノ側において進められていた8089Fの秩父向け改造が終了し、既に秩父緑帯を巻いて7507Fを名乗り、こどもの国線本線を隔てて工場本屋側へと移されています。とりあえず、1両ずつバラバラな状態ではなく3連を組んでいることから、工場側での完成検査も既に一通り終了し、あとは長津田検車区への回送を待つばかりという雰囲気にも見えますが、さて実際には如何に……? 



 いずれにせよ、前回8095F改め7506Fが恩田を後にして、その代わりに8089Fの改造が始まってから早いもので半年以上。1編成3両を改造するのによくもまぁこれだけの時間がかかったものだ……と思わなくもありません。それでも一応、既に広瀬川原イベントの際に予告されているチョコバナナ1007Fの今秋引退予定とタイミングは合致しているわけで、これから長津田検車区送り→広瀬川原への甲種を経て、秋が深まる頃には7507Fは颯爽と秩父路へと踏み出して行くことでしょう!
 いっぽう、秩父としては1000系の残りも来年には全廃すると予告しているわけで、そうなると……現状のようなスローペースの改造ではその計画通りになるのかどうかアヤシイ気もします。勿論、東急8000系列ファンでありながら、同時に1000系も一日でも長く残って欲しいと思う立場としては、先延ばしも悪い話ではないのですが (^^;)。ともあれ、改造に要する時間を大幅に短縮するためにも、そして秩父路を走る車両の顔触れを増すためにも、8090系だけでなく大井町線の9000系化推進で確実に余る (?) 8590系も秩父入りしないものか……と勝手に願っております。かりにそれが実現する場合には、外観の違いにもかかわらず編成の機器構成が7000系とほぼ共通となることから、7500系ではなく7000系 (例えば7010番台?) を名乗ると予想……(いや~妄想をツラツラと並べすぎてスミマセン ^^;)。

東急恩田通信・旧デヤのテクノ入り編

2012-08-24 00:00:00 | 事業用車両


 ジャカルタの東急8000系は青黄赤という相当派手な帯色と排障器を身に纏っていますが、そういえばこのカラーリングは本家東急にもあるではありませんか……旧デヤ・7200と7290が! そんな旧デヤ、既にさよなら運転を終えて恩田に移動したことは周知の通りですが、その後しばらく動静が伝わって来ず、果たしてどうなっているのか気になっておりました。そこで昨日、仕事が早く終わったことから、久しぶりに恩田を訪れてみたところ……ななな何と!ここしばらくデハ8490が陣取っていたはずのテクノ側・お立ち台前留置線に、旧デヤ2両が移動して来ているではありませんか!! しかも2両とも平面顔を丸出しにして……(*^^*)。 



 そして屋上をよく見ると、見事にキレイに洗浄が施されています。ということは……廃車解体でも恩田構内専用車になるでもなく、まさかまさか、別の事業者への譲渡に向けた改造が行われるのでしょうか?? それとも原形に戻して動態or静態保存とか……。いやはや、全く意外かつ大胆な展開となって来ましたが、かりに検測機器や死重の類を全て外して再旅客車化・譲渡がなされるとしたら、果たして何処に行くのかということも非常に重要な関心事となることでしょう。十和田のモハ7204・7305が他の私鉄に譲渡されたという話は伝わって来ない中、まさかこれが熊本に行くなどということは……?? いやはや、大変な妄想失礼致しました (^^;)。
 何はともあれ、旧デヤ2両は現在非常に眺めやすい位置に留置されており、それはある意味で、かつての恩田構内入換車3両の「さよなら展示」と比べても破格の大サービスであろうと思われます。そして、今後何時テクノ屋内に取り込まれるか分かりませんので (あるいは、単にここに展示したのみで結局解体ということも有り得なくもないでしょう)、詳細な屋上観察を通じて模型製作の資料としたい方など、今はまさに絶好のチャンスではないか……と存じます。


第四ジャカルタ炎鉄録 (4) 東急8003F!

2012-08-23 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 長電8500系をアップした直後にジャカルタの東急8000系をアップすると、全く対照的なカラーリングゆえに何やら全く別の電車のようにも思えますが、いやいや同じ東急8000系列であることに変わりありません。それでも、8039Fのみならず8003Fとの再会も、長電と比べると全く正反対の異次元的世界におけるものであったとは……その余韻が帰国後1週間を経た今も脳内でグルグルしている私です (笑)。
 今回のジャカルタ訪問では、8039Fが過去入線したという情報がなかったタンゲラン線に入線していたというだけでも超目玉ぶっ飛びモノだったことは言うまでもありませんが、その8039Fが途中の交換駅であるラワ・ブアヤに到着すると……そこに待ち構えていたのは何と何と!8003Fではありませんか!! \(@o@)/ これはすなわち、日中1時間間隔・2運用のタンゲラン線が、完全に東急8000系によって運行されているという、とてつもなく神秘的な展開を意味するのです……(爆)。



 もっとも、終点のタンゲランではメトロ7000系が昼寝中でしたので、完全に東急東横線状態というわけではありません。それでも、既にメトロ7000系VVVF車も東横線での日中試運転を行っていることを考えますと、東横線今昔物語とでも呼ぶべき光景がこの日のタンゲラン線で繰り広げられていたのです (笑)。
 というわけで出来れば、複線化工事たけなわなタンゲラン線の真っ直ぐな単線上を8003・8039Fが疾走するシーンを撮影したかったのはやまやまですが、後追いも含めて撮影チャンスが平均30分に1回しかないタンゲラン線で、強烈な日射に晒されながら撮影チャンスを待ち続けるのは余りにも酷というものです。そこで、タンゲラン線だけでなく環状西線を行く電車・客車列車も撮影するチャンスが多々あり、かつ線路市場という極めて濃厚な空間もあるドゥリにて、タンゲラン線へと入るアプローチ区間を行く8003Fの勇姿を記録してみました♪ しかも、8039Fでタンゲラン線を往復した日の午後3時前後以降と翌日午前の計2回も、線路市場の喧噪、そして果実や野菜や肉などが腐った凄まじい臭気に巻き込まれながら……(滝汗)。とくに1枚目は、妖艶な斜光線に照らされた8003Fと、線路市場の猥雑な雰囲気が絶妙に組み合わさった、今回の訪問における最も印象深いカットのひとつです♪
 さて、こんな感じで東急8000系も参入したタンゲラン線ですが、2~3年前までの鄙びた雰囲気は今や、8連冷房車の運行ならびに相応の混雑という現実によって吹っ飛び、今や複線化工事は残すところレールと架線を設置するだけ、そして現在通過扱いとなっている駅も含めて複線分の嵩上げホームと上屋の造営を残すのみとなっています。そして終点のタンゲランは、これまでのところ2面2線+奥に2本の留置線という陣容であったのが、タンゲラン市の一層のベッドタウン化や空港鉄道延長を見越して、2面4線 (10連対応?) というデラックスな駅へと変貌しつつあります。その割には、起点となるドゥリの貧弱さは如何ともし難く、相変わらず3番線のみでタンゲラン線列車の折返しを捌き続けるのか、空港輸送が加わった場合ドゥリ駅の容量は足りるのか……という疑問が沸々と湧いてきますし (※)、今後も東急8000系列が運用されるのかどうかも気になるところです。何はともあれ、東急8000系列ファンのはしくれとして、タンゲラン線と8000系2本の組み合わせを目撃した経験は何物にも代え難い興奮のひとときだったのでした……。
 
 ※ちなみに、ドゥリ駅の線路容量につきましては……パクアン急行様のブログによりますと、何と何と!てっきり露天商とゴミに占拠されて死んでいるものと思われた4番線が、レバラン (断食明け) 輸送における逼迫 (2番線をバンテン州方面への中距離客車列車折返し用、3番線を環状西線用に使う必要) と、レバランに伴う露天商の一斉休業に伴い、タンゲラン線の発着用として活用されています!! 要するに、本日アップした画像の1枚目では、8003Fの右側が全て露天商に占拠されて線路が見えなくなっているところ、幻の4番線 (笑) が露出して、フツーに東急8000系やメトロ7000系が往来しているというのです! ここらへんの臨機応変ぶりはさすがインドネシアとしか言い様がありません……(笑)。レバラン直後というタイミングは、多くの店がやっていないものの、何やら楽しそうですね……。メシも昼間食えますし (^^;)。

梅雨晴れ長電 (3) スノモン2100系

2012-08-22 00:00:00 | 地方民鉄 (甲信)


 須坂イベントのついでに撮影した現役長電車両ということで、JREの253系、成田エクスプレス時代と長電譲渡後を通算して、ついに当ブログに初登場です (笑)。
 と申しますのも、個人的には長らく、253系に対して非常にネガティブな印象を持っておりましたので……(汗)。もちろん、性能的には205系とほとんど同じということで、電動車に乗った際には防音構造であるにもかかわらずほのかに聞こえて来るモーター音を楽しまなくもないのですが、何と言ってもデザインが中途半端に近未来的であるだけに、約10年前に撮り鉄に復帰して以来、釣掛半鋼製車から徐々に趣味の対象を広げていた私にとって、基本的に箸にも棒にもかからない存在だったのです (^^;)。しかも、成田エクスプレスがA特急料金を取るにもかかわらず、大して速くないことに加えてボックスシート・集団見合い式固定シートであったことから、どうしても成田エクスプレス・253系という存在は……特急料金ボリボリにして、神奈川県民をして成田空港を非常に遠い場所のように思わせる元凶のように思えてならなかったのです (爆)。



 というわけで、どうせJREは京成スカイライナーが全然ダメダメであることに乗じて胡座をかいていたに違いない、と思っていたのですが、少なくとも成田スカイアクセス線の完成と新AE系の登場によって危機感に火がつき、E259系を登場させたことについては大いに評価したいと思います。トロさは相変わらずですが、とりあえずA特急料金を安心して払おうと思う内装ですので……(笑)。
 こうして成田エクスプレスの座を追われた253系のうち、一部は東武直通用の1000番台となったのは周知の通りですが、先日甥っ子と足尾を訪れた際に初乗車した感想は……外観はさておき、指定した席からの眺めが良ければまぁ良いかな、といったところです (おスペに合わせてシートピッチを変更した結果、ハズレ席はモロに柱とカチ合ってしまうようになりましたので。滝汗)。
 いっぽう、長野に転じて新たにスノーモンキーという愛称とともに2100系と名乗り始めたグループにつきましては……とくに関心もなかったため結局6月末の撮影が初撮影となってしまいました (遅っ! ^^;)。しかし、イベント終了後に湯田中の「楓の湯」にて一風呂浴びるべく、須坂から湯田中まで初乗車してみたところ……ここで初めて253系改め2100系に対する認識を改めさせられました! 何と申しますか……地方私鉄の有料特急としてであれば、253系の雰囲気と乗り心地は余りにも快適でおトク感が炸裂しているのです!! 2000系がガクガク揺れながら走った須坂~中野間の田舎道を、2100系はそれこそ滑るように (?) 走りますし、あの内装ものんびりとした車内・沿線の雰囲気と相俟って何とも言えないリラックス感を醸し出しているように感じられます。そしてあの固定椅子も、2000系のそれと客観的に比べれば明らかに座り心地が良いわけで……。というわけで、2000系の引退は誠に残念なことですが、その代わりにA・B特急兼用車として253系を買った長電の判断は適切だったのではないか、と考えております。
 欲を言えば、まぁとりあえず成田エクスプレス色は撮りましたので、ここは一つ、林檎色など長電らしい塗装にでも塗って頂けないものかなぁ~と切に思います。まぁ所詮は妄想ですが、個人ブログということでお許しを (謎笑)。