地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

梅雨晴れ長電 (2) 須坂駅と8500系

2012-08-21 00:00:00 | 地方民鉄 (甲信)


 昨晩は、いつもお世話になっております「あまのじゃく」様のお声がけのもと、たこ焼き調理を必殺技とする某電鉄運転士の誕生日を祝うという名目による宴会が都内某所で開催されまして、朝から晩まで会議尽くしと暑さでヘロヘロになっていた私も疲れを癒やすべく成り行きに任せて飲んだ次第です (笑)。ご参加の皆様、どうもありがとうございました~m(^^)m
 その席上では、たわいもない話の中に突然濃厚過ぎる話題が紛れ込むというカヲスな展開となったことは言うまでもありませんが (笑)、話題がふと長電に及び「やっぱ2000系が引退したこれからの時代は8500系のT5・T6編成でしょう!」ということになりましたので (爆)、去る6月末の須坂イベントのついでに撮影した現役車両陣画像の続きとしまして、8500系が須坂駅に出入りするシーンをアップしておきましょう~。早いもので約2ヶ月前の撮影ですが……(^^;)。



 まず1枚目は、須坂折返しでグネグネと曲がりながら入線するT5編成♪ 一発でヘンテコな改造顔であると分かるT6編成と比べて、T5編成は一見するとフツーの8500系と大して変わらないように見えますが、では一体何がこの編成をT6編成に次いで濃いぃ存在たらしめているのかと申しますと……正面下部のアンチクライマーです♪♪ 嗚呼……板をちょこっと取り付けるだけで、8500系の表情はかくも精悍になるとは! (*^^*)
 いっぽう2枚目は、至って標準的な表情のT2編成ですが、この画像が記録として極めてレアなものであることにピンと来た方は長電通! そう……ふだん長電社員ではない一般人が構えることは絶対不可能な位置、すなわち湯田中方の職員専用踏切から撮影したものです。これもひとえに、職員専用踏切を撮影用お立ち台として活用した須坂イベントの隠れた副産物と言えましょう~。撮影会が始まった当初は、湯田中方から進入する列車をこの位置から撮影していたのは私のほかほんの数人程度でしたが、時間が経つにつれて(撮影会が次第にまったりと中だるみ状態になるにつれて)このアングルのレアさに気づいたギャラリーの多くが警報機作動音とともにわらわらとカメラの放列を作っていたのは印象的な光景でした (笑)。 

秩父C58 363・広瀬川原でのトキ編成

2012-08-20 00:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


 先週末に更新された秩父鉄道公式HPによりますと、広瀬川原の構内で脱線したC58 363の損傷状況は一朝一夕にして分かるものではないようで、場合によっては修復まで相当の長期間を要するとか……(-_-;)。そこで、9月末に改めて修繕状況や再開可能性について告知する旨が述べられていますが、裏を返せば少なくとも9月いっぱいまでパレオエクスプレスはEL牽引での運行を続けるということでしょう。書き入れ時の紅葉シーズンには何とかC58 363が復活することを祈ります……。



 というわけで、C58 363の濃いぃ勇姿として、去る5月の広瀬川原イベントで披露されたトキ2車との連結シーンをアップしてみましょう! 過去の広瀬川原イベントでは、C58は単独で留置されて記念撮影等に供されており、たまに撮影会タイムも設定され、それはそれで普段撮影出来ない広瀬川原構内での姿を楽しむ絶好の機会となっていましたが、何回も同じような展示が続くとさすがにマンネリ感もなくもありません。そんな中、今年はこんな感じで展示されるとは! 綺麗すぎるナンバープレートやHMがイマイチ無蓋車と釣り合わないという問題もありますが、まぁ細かいことはさておき、手持ちのレアな車両どうしを組み合わせた光景に思わず拍手喝采気分だったのでありました。
 個人的には今後できれば……左側に見える東急8500系部品取り用中間車とC58の連結シーンを是非披露して頂きたいものです。うろ覚えで恐縮ですが、かつて菊名に連絡線があったころ、東急のステンレスカーがC58に牽引されて菊名まで甲種輸送されていたそうですので……。8000系列の新造は1969年末以降であり、1960年代末までに菊名連絡線の廃止とC58の横浜線からの撤退がなされていますので、7200系はさておき果たして8000系がC58と組んだか否かは不明ですが、まぁ当時を彷彿とさせる「なんちゃって」シーンにはなるのではないかと妄想しなくもありません (^^;)。

濃尾三州鉄遊覧 (7) ゆとりーとライン

2012-08-19 00:00:00 | 濃いぃ路線バス&車両


 案内車輪とレールを接触させるという点では鉄道の一種でありながら (軌道法に基づいているとのこと)、実際にはどこをどう見てもバス……。中央線・名鉄瀬戸線の大曽根駅から北西方向に延びるガイドウェイバス「ゆとりーとライン」はそんな摩訶不思議な雰囲気を備えた存在であり、かねてから是非一度乗ってみたいものだと思っていましたが、何のかの言って時間がないため先延ばし……(汗)。去る4月の中京訪問初日の夕方、名鉄豊田線撮影ののち時間があったことから「そうだ、あれに乗ろう」と思い立ちまして、八事から地下鉄名城線の新規開通区間に乗って砂田橋にて下車、目出度く初訪問となったのでした♪ 
 起点の大曽根から乗るわけではないというあたりは何とも「ついで」感たっぷりですが (^^;)、それは同時にある意味で個人的にこのガイドウェイバスという存在を甘く見ていたためかも知れません。しかし……乗ってみてすぐに、そんな自分自身が如何に浅薄であったかを思い知らされたのでした (笑)。うををっ!バスなのに運転士氏がハンドルを握らずにアクセルとブレーキだけ踏んでいるのが何かミョー! それに、立派な高架橋の上から眺める名古屋の街並みの大パノラマが実に見事でありまして、白沢渓谷手前の大スロープからの眺めは下手なジェットコースターなど足下にも及ばないスペクタクル♪ これは冬の朝夕などに乗ってみれば、遠く白山へ連なる山岳展望と合わせて、さぞかし壮絶な眺めに違いない……(*^^*)。



 とまぁこんな感じで、まるで遊園地を訪れた子供のような気分のまま (笑) ガイドウェイ区間の終点である小幡緑地に到着~。たまたま来た空いているバスが小幡緑地止まりであったのと、既に夕方で薄暗くなり始め、ここから先の中志段味や高蔵寺まで乗っていると暗くなって写真も撮れず面白くないことから、今回はまぁファースト・インプレッション程度にとどめておき、ガイドウェイと一般道路の変換区間乗車は今後の楽しみとしてとっておこうと思いまして、とりあえず小幡緑地駅構内と一般道出口での撮りバスを楽しんだのでした。
 やって来るバスは基本的にエアロスターとブルーリボン♪ 個人的にみて、エルガが混ざらないのは「良いねぇ~」の一言ですが、今後車両更新が視野に入って来た際には果たしてどうなることやら。また運行は、開業当初は名古屋市交通局・名鉄・JR東海バスの三社が共同で運行していたようですが、現在では名古屋市交通局に委託が一本化されている由。資本がらみでは名鉄・JRCも未だ関わっているようですが、ひょっとすると余り思うように儲かっていないために名古屋市交に丸投げということになっているのだろうか……と。そういえば、砂田橋から乗った小幡緑地行きは、既に夕方だというのにかなり空いていましたし、日中の運行間隔も何ともデラックスな高架橋が宝の持ち腐れで寂しい限りの10分間隔ですので……大曽根で乗り換える必要があるという点、そして運賃が別計算になるという点で、下道を走るバスと比べて不利になっており、本来の効能を十分に発揮し切れていないのではないか?とヨソ者ながら思った次第です。
 しかーし!そんなゆとりーとラインも、JR中央線の運行が止まればたちどころに代替ルートとして大活躍! 小幡緑地から大曽根に向かうバスに乗り、複数のバスとすれ違ったところ、何やら自分が砂田橋から乗った時点とは比較にならないほど超寿司詰め……! そこで「何だ、朝夕は儲かっているのか」と思いきや、大曽根に着いてみると中央線人身事故のための長時間運休に巻き込まれた人々がゆとりーとライン乗り場で長蛇の列を作っていました (汗)。なるほど……地図を見ますと、確かにゆとりーとライン沿線から少々歩けば中央線沿線にも出ることが可能です。というわけで、少なくとも中央線と瀬戸線のあいだを走る補完路線としての役割は十分果たしているのかも知れませんが、ともあれ今後も非常に立派な高架橋がムダにならないように発展して欲しい……と思いつつ、名駅界隈に出たのでした。
 なお、ガイドウェイバスをどのカテゴリに入れるべきかは悩むところですが、案内車輪を仕舞えば普通のバスと何ら異ならないことから「濃いぃバス路線・車両」カテゴリに入れさせて頂きます。

第四ジャカルタ炎鉄録 (3) スカブミ駅の入換

2012-08-18 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 ボゴールからスカブミまで、約70kmの道程を2時間かけてのんびり走る「ブミグリス」号の旅は、めくるめくジャワの田舎の風景と壮絶なエンジンの唸りのコラボレーションに加え、日中運行される列車を物珍しそうに眺める人々 (とくに、嬉しそうにはしゃぎまくる子供。笑) の表情が何とも印象的ですが、それは自ずと今後の恒常的な日中運行、そして本数増加への期待のあらわれであるのかも知れません。もっとも、ボゴール~スカブミ間はバスが頻発しており、車両も線路容量も限りがある鉄道には余り勝ち目がない……とも思えるのですが、ジャカルタ市内とスカブミ線沿線との往来を考えれば、ボゴール駅でサクッと切符を買い換えるだけで良く、ジャカルタ~ボゴール間の交通渋滞に巻き込まれることなしに移動できる以上、もし通しの運賃がバスと同程度、あるいはバスよりも安いとすれば、意外と鉄道にもそれなりの生き残りの余地があるのだろう……とぼんやり思わなくもありません。
 しかし現在、スカブミ線用として配置された車両は少なく、たしか7~8両ほどの車両を使い回しており、朝のスカブミ発・夕方のボゴール発の定期列車のために確実に4~6両を用意しなければなりませんので (日によって変動はあるようですが、とにかくボゴール発着時には相当混み合っています)、日中は自ずと検査・整備に充てる必要が生じます。そんな中での増発運転は綱渡りの色彩が強く、パクアン急行様のブログで告知された最新情報によりますと、案の定日中運転には運休日が設定されているとか (滝汗)。それを知らずに訪れてちゃんと動いていたという点は何ともラッキーだったのですが (^O^)、逆でしたら「やられた!」感が激しかったに違いないでしょう……。また、日中運転日が連続するとしても、同じ車両を毎日使い回すことは極力避けられているようで、ボゴール電車区から出て来る際には1~2両ほどが庫内に残留していた他、往路の列車がスカブミ駅に到着した際にも予備の車両が2両留置されていました。



 そして……そんな予備車の存在が何とも嬉しい展開につながりまくり! (*^^*) スカブミ駅に降り立った後、例によって (?) すぐには出場せず、ホームや線路であれやこれやと撮影していたところ、突如予備2両のエンジンも起動! 「これはひょっとして……ボゴールから到着した4連に併結されて帰りは6連か? それとも4連のうち一部と車両交換か?」と思いワクワクしていたところ、果たせるかな、予備の2両がそろりそろりと動き始め、バンドゥン側へと移動して行きました (前回アップ分2枚目の右の車両)。その後、ボゴールから来た編成のうちスカブミ方2両が発車! (今回アップ分の1枚目) さらに後者は前者の位置へ、前者は後者の位置へと移動することで、一連の車両交換は終了となりましたが、いや~真っ昼間のスカブミ駅に列車で到達するというだけでも貴重な機会だというのに、バンドゥン側の線路を使った入換風景まで激写出来てしまうとは……本当に運が良すぎます (^-^)v
 それにしても、未だ自然災害による運休が続いているというスカブミ~チアンジュール間が復活し、ここスカブミからさらにグデ山の南麓をめぐってバンドゥンに到達できる日が来るのだろうか……という点は大いに気になるところです。風景は非常に素晴らしいといわれるのですが、とにかくバンドゥンに行くにもクルマ・バスの方が便利であるため、恐らく前途は多難……? 線形が悪くスピードアップできないため、もし復活しても結局ローカル列車が朝夕に走るだけかも知れませんが……。それでも、バスターミナルでの乗換や渋滞と関係なく移動できる利点もあるわけで、大都市間移動よりも沿線とジャカルタ・バンドゥンとの往来に重点を置いた列車ができれば、そこそこの利用も見込めて趣味的にも面白いのでは?と思わなくもありません。まぁ何はともあれ、今回のレバラン臨時運転は、ある意味で今後のスカブミ線増発に向けた試金石となるでしょうから、鉄道当局及び地元政府による評価と今後の方針の如何に注目したいところです。日本人がここまでアツくなる問題ではないのは重々承知ですが、イヤ何しろジャカルタからの日帰りローカル線の旅としては絶品ですので……。

濃尾三州鉄遊覧 (6) 鶴舞線3000系

2012-08-17 00:00:00 | 都市民鉄 (中京圏)


 ギンギラコルゲートの電車を訪ねてジャカルタから帰ってきたばかりですが、いろいろと画像の整理とレタッチには時間がかかりますので (何せ千数百回もシャッターを切りましたので ^^;)、他のネタも……というわけで、4月に撮影した名古屋市交鶴舞線の3000系をアップしてみましょう。
 周知の通り、3000系は鶴舞線が開通した1977年以来一貫して主力の座に君臨し続けたものの、本当に早いもので登場から35年を経て、3000N系への置き換えが本格的に始まっています (-_-;)。個人的には子供の頃、東急8000系列や東武10000系に通じる風貌でありながら (何せGM東武10000系板キットで3000系を作れますしね~。笑)、名鉄100系に合わせるかの如く正面窓が簡易パノラミック・ウインドウになっている (こういう表現で良いのでしょうか? ^^;) あたり、そして分散クーラーの脇にベンチレータもあるゴツさ等々にそこはかとない濃厚さを感じ、さらにその後実際に名古屋を訪れて乗ってからというもの、豪快な走行音や割と古風なセンスの車内 (しかも地下鉄車両でありながら、発車時にチンチンとベルが鳴るあたり♪) に大いに親しみを感じてきたのですが……。名古屋を訪れる際の楽しみの一つがこうして消え始めているというのは何とも残念なことです (T_T)。



 というわけで、去る4月下旬に名鉄豊田線を訪れた際には、勿論名鉄100系も良いですが、超本命として名古屋市交3000系を激写しまくったことは言うまでもありません。しばし雨脚が強くなるという点では最悪に近いコンディションでしたが……。それでも、天気で萎える気分を奮い立たせてくれたのは、3000系のウェルカム大攻勢! (^O^)v 鶴舞線の車両であれば3000・3050・3000Nの三種に運用上の違いがあろうはずもなく、日中15分間隔運転の豊田線まで足を延ばす編成は下手をすると3050系ばかりで、「3000来ねぇよ……チクショー!」と思わず叫びたい事態が生じる可能性も高いのですが (それでも3050は最近の首都圏のつまらん電車に比べれば全然撮り甲斐がありますので、ゼイタクな悩みかも知れません……^^;)、私が訪れた時間帯には何と!3000系が3連チャン♪♪ 豊田線らしい景観をバックに、雨を衝いて力走する3000系の勇姿を撮れば……雨でも何でも来て良かった☆と心から思えるのが不思議です。
 そんな名古屋市交3000系……個人的には名鉄100系ともども模型化を心待ちにしているのですが……走行線区が豊田線~鶴舞線~犬山線と限られ、名古屋界隈のヲタの皆様を除いてとてもメジャーな車両とは言えませんので、出ない……売れない……という可能性も高そうですね (-_-)。まぁ気長に待つことにしましょうか……。
 こんな感じで豊田線での撮影にひとまず満足した後は、そのまま上小田井行きに乗って八事へ。名城線の最近開通した区間に初めて乗りつつ、この日の締めくくりとして鉄道らしくない鉄道 (もうバレバレですね ^^;) を今さらながら初訪問したのでした (つづく)。