~収録作品~
壷中庵殺人事件 ――有栖川有栖
ある映画の記憶 ――恩田陸
不帰屋 ――北森鴻
揃いすぎ ――倉知淳
怪獣は密室に踊る ――西澤保彦
ミハスの落日 ――貫井徳郎
使用中 ――法月綸太郎
人形の館の館 ――山口雅也
~感想~
『壷中庵殺人事件』
トリックだけの一編。
『ある映画の記憶』
詩情にいろどられた作品は好きじゃないんです。あと(ネタバレ→)絵の中の松林 は伏線不足。
『不帰屋』
いつもどおり。筆力十分。素材も謎もキャラもいいのに、どうしてこうも構成が下手なのか。
のんべんだらりと流れる、クライマックスも山も谷もない実に退屈な作品。サプライズも専門的すぎ。
『揃いすぎ』
来ました猫丸先輩。もちろんハズレなし。
『怪獣は密室に踊る』
こう見えて論理と伏線で塗り固められているが――要するに僕はこのシリーズが肌に合わない。
『ミハスの落日』
気どった描写に浮いた感のある「密室」の二文字。ほとほとうんざりのトリック。ダメだ。
『使用中』
作中で結末をほのめかしたのでよかった。そうでなければ――。
『人形の館の館』
なぜよりによってこれを。
~総括~
八者八様の密室観が興味深い。章末のエッセイこそが主眼か。
03.7.4
評価:★☆ 3
壷中庵殺人事件 ――有栖川有栖
ある映画の記憶 ――恩田陸
不帰屋 ――北森鴻
揃いすぎ ――倉知淳
怪獣は密室に踊る ――西澤保彦
ミハスの落日 ――貫井徳郎
使用中 ――法月綸太郎
人形の館の館 ――山口雅也
~感想~
『壷中庵殺人事件』
トリックだけの一編。
『ある映画の記憶』
詩情にいろどられた作品は好きじゃないんです。あと(ネタバレ→)絵の中の松林 は伏線不足。
『不帰屋』
いつもどおり。筆力十分。素材も謎もキャラもいいのに、どうしてこうも構成が下手なのか。
のんべんだらりと流れる、クライマックスも山も谷もない実に退屈な作品。サプライズも専門的すぎ。
『揃いすぎ』
来ました猫丸先輩。もちろんハズレなし。
『怪獣は密室に踊る』
こう見えて論理と伏線で塗り固められているが――要するに僕はこのシリーズが肌に合わない。
『ミハスの落日』
気どった描写に浮いた感のある「密室」の二文字。ほとほとうんざりのトリック。ダメだ。
『使用中』
作中で結末をほのめかしたのでよかった。そうでなければ――。
『人形の館の館』
なぜよりによってこれを。
~総括~
八者八様の密室観が興味深い。章末のエッセイこそが主眼か。
03.7.4
評価:★☆ 3