小金沢ライブラリー

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ミステリ感想-『サイコロジカル』西尾維新

2003年07月22日 | ミステリ感想
  



~あらすじ~
「きみは玖渚友のことが本当は嫌いなんじゃないのかな?」
玖渚友のかつての仲間、兎吊木垓輔を救出に
『堕落三昧斜道卿壱郎』の研究所を訪れた「ぼく」。
眼前に広げられる戦慄の情景は、「終わり」の「始まり」に過ぎなかった―。


~感想~
気づいちゃった。トリック全部。そうなると、どうしたって驚けない。
これだけの作品、これだけのトリックで驚けないとはもったいない。もったいなさすぎるぞ自分!
哀嘆はともかく、気づいてみればあからさまな伏線、
いつもながらの二重三重の解決には感心・感嘆・感服(五十音順)。
とっくの昔に(自分ならではの形で)円熟している描写力・造形力。
(ある意味)完全無欠の維新に向かうところ敵なし。


03.7.21~22
評価:★★★★ 8
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