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ミステリ感想-『クビシメロマンチスト』西尾維新

2003年07月19日 | ミステリ感想
~あらすじ~
鴉の濡れ羽島で起こった密室殺人事件から二週間。
大学に戻った「ぼく」が級友たちと送る日常は、古都を震撼させる連続殺人鬼
『人間失格・零崎人識』との出会いによってもろくも崩れ去っていく……。
そして待ち受ける急転直下の衝撃。


~感想~
残り50ページの段階で評価は「★☆ 3」。ところが終わってみれば……。
前作のミステリらしいミステリから一転、たくらみに満ちた野心作(たぶん)。
終章で明かされる伏線の山、真犯人(?)の策謀(??)には目をむくこと請け合い。
中盤にかけて展開が深刻になるにつれ、軽妙さが失われていくのはやや残念だが、現時点(04年8月)で氏の最も好きな作品。あの暗号の真相は……あちこちで書かれているのでご自分でお探しあれw


03.7.19
評価:★★★★☆ 9
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