~あらすじ~
大雨でモーテルに閉じこめられた、いわくありげな11人。
やがて一人、また一人と殺されていき、事態は不可能犯罪の様相を表す。
そして11人に意外な共通点が見つかり……。
~感想~
正統派のミステリ映画には確実に裏切られてきたが、これは初の当たり。
文章化すればメフィスト賞を獲りそうな「新本格」テイストあふれる、良質のミステリに仕上がっている。
映画ならではの映像を駆使した伏線や、どんでん返しの連発と、90分間を一息に見せてくれた。
重点が置かれたのはトリックよりもプロット。しかし素晴らしいプロットは時として「なるほどそういう仕掛けか!」とトリックにも劣らない爽快感をもたらしてくれる。
地味ながらも鋭く切れる一作。ミステリ好きがミステリ好きにオススメします。
評価:★★★★☆ 9