~あらすじ~
パラドックス学園パラレル研究会、通称パラパラ研。所属部員は、ドイルにルブラン、カーにクリスティー、クイーンにポー。
新入部員のワンダは、彼らが著名なミステリ作家であることを知っている。しかし彼らは大学生で、ミステリ小説など読んだことがないと言う。ワンダは、パラレルワールドに入り込んでしまったのか?
本格ミステリパラパラ漫画つき。
~感想~
終盤、口をあんぐりと開く場面が3回ほど。
流水大説みたいな会話や、寒いラストシーンはさすが鯨統一郎といったところだが、ここまでやってくれれば褒めるしかない。
メタミステリの極北『歪んだ創世記』に匹敵する空前のトリックはまさに一読驚嘆。ページの水増しかと思っていた(暴言)会話までが真相に直結していくあたり、正直、鯨統一郎は嫌いなのだがこれは傑作(あるいは問題作)と称するほかないではないか。
(以下ネタバレ→)『ウルチモ・トルッコ』なぞ問題にならない、読者=犯人トリックの現時点での最高峰。なんせ誰もが疑いなく、100%パラパラやってカーを殺してることは確実なのだ。
07.6.5
評価:★★★★ 8
パラドックス学園パラレル研究会、通称パラパラ研。所属部員は、ドイルにルブラン、カーにクリスティー、クイーンにポー。
新入部員のワンダは、彼らが著名なミステリ作家であることを知っている。しかし彼らは大学生で、ミステリ小説など読んだことがないと言う。ワンダは、パラレルワールドに入り込んでしまったのか?
本格ミステリパラパラ漫画つき。
~感想~
終盤、口をあんぐりと開く場面が3回ほど。
流水大説みたいな会話や、寒いラストシーンはさすが鯨統一郎といったところだが、ここまでやってくれれば褒めるしかない。
メタミステリの極北『歪んだ創世記』に匹敵する空前のトリックはまさに一読驚嘆。ページの水増しかと思っていた(暴言)会話までが真相に直結していくあたり、正直、鯨統一郎は嫌いなのだがこれは傑作(あるいは問題作)と称するほかないではないか。
(以下ネタバレ→)『ウルチモ・トルッコ』なぞ問題にならない、読者=犯人トリックの現時点での最高峰。なんせ誰もが疑いなく、100%パラパラやってカーを殺してることは確実なのだ。
07.6.5
評価:★★★★ 8