~あらすじ~
「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」
学校を去る担任が娘の死の真相を告白したとき、すべては始まった。
~感想~
書店員やらテレビやらに大プッシュされベストセラーになったが、まったく初心者向けではない異形の作品。
驚異的なリーダビリティで語られる冒頭の「聖職者」は小説推理新人賞の名に恥じない、年間ベスト級の短編だが、そこから物語が始まるのだから恐れ入る。
どうして一般層に売れているのか理解できないような、とにかくイヤ系の趣向を凝らした構造で、登場人物はそろいもそろって「イタイ」か「ウザイ」か「コワイ」かの人格破綻者ぞろい。
そしてラスト、それまででも十分イヤだった物語をまとめて吹き飛ばすような、もう笑うしかない最凶にイヤな落ち。
これがデビュー作とは思えない、イヤ系ミステリの大傑作。覚悟を決めてお読みいただきたい。
08.12.4
評価:★★★★☆ 9
「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」
学校を去る担任が娘の死の真相を告白したとき、すべては始まった。
~感想~
書店員やらテレビやらに大プッシュされベストセラーになったが、まったく初心者向けではない異形の作品。
驚異的なリーダビリティで語られる冒頭の「聖職者」は小説推理新人賞の名に恥じない、年間ベスト級の短編だが、そこから物語が始まるのだから恐れ入る。
どうして一般層に売れているのか理解できないような、とにかくイヤ系の趣向を凝らした構造で、登場人物はそろいもそろって「イタイ」か「ウザイ」か「コワイ」かの人格破綻者ぞろい。
そしてラスト、それまででも十分イヤだった物語をまとめて吹き飛ばすような、もう笑うしかない最凶にイヤな落ち。
これがデビュー作とは思えない、イヤ系ミステリの大傑作。覚悟を決めてお読みいただきたい。
08.12.4
評価:★★★★☆ 9