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映画感想―『ドラゴン・キングダム』

2010年01月07日 | 映画感想

~あらすじ~
カンフーオタクの気弱な青年ジェイソンはギャングに脅され、なじみの質屋を襲撃する羽目に。そしてギャングの凶弾に倒れた老主人から、元の持ち主へ返すようにと金色の棒を託される。しかし、ジェイソンもギャングに追い詰められ、その棒を持ったままビルの屋上から転落してしまう。やがて目を覚ますと、彼は時空を越えて古代の中国に行き着いていた。


~感想~
ジャッキー・チェンとジェット・リーが初競演というだけでファンは必見。チェンは酔拳、リーは小林拳法という確信犯的にベッタベタな役柄で、ストーリーも数多くの武侠映画や神話を織り交ぜた、これまたベッタベタながらも、むしろそれでこそと思わせる豪華さ。二大スターを使うならば、ベッタベタでこそしかるべきなのだ。『リーグ・オブ・レジェンド』や『ヴァン・ヘルシング』など物語の枠を超えた競演はハリウッドでも近年ちらほら見受けられるが、元をたどればカンフー映画が源流だろう。
ぶっちゃけ、二人の競演以外の、ヘタレ主人公(しかもこいつカンフーオタクって設定なのに酔拳すら知らない)の成長とか孫悟空の妖術とか、それ以前にストーリーとかはどうでもよいのだが、たぶん大半の観客もそのへんは一切気にしないだろうから無問題。チェンとリーの直接対決もきちんと用意されているので、二人の活躍を眺められればそれでよし。
欲を言えば……全盛期とまではいかなくてもあと10年早く観たかった!


評価:★★★☆ 7
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