~あらすじ~
――教えたら旦那さんほんまに寝られんようになる。……この先ずっとな。
時は明治。岡山の遊郭で醜い女郎が寝つかれぬ客にぽつり、ぽつりと語り始めた身の上話。残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密が隠されていた……。
岡山地方の方言で「とても、怖い」という意の表題作ほか三篇。
99年日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞を受賞。
~感想~
なぜか感想を書いたことはないが、数年前に井上雅彦の異形コレクションシリーズを欠かさず読んでいた程度にはホラー小説もかじっているのだが、その頃の記憶がよみがえり、またホラーを読みたくなる良質のホラー短編集ではある。
しかしホラー小説大賞に山本周五郎賞と、権威と同時に作品の質も保証する賞を獲っているわりに……と期待しすぎてしまうことや、今やしょうもないエロババアと化している作者の顔がちらついてしまい(作品と作者を重ねるのは愚の骨頂と百も承知だが岩井志麻子と二階堂黎人はしかたないだろ!)虚心坦懐には楽しめないのがネック。
このミス16位に入っているのも明らかに蛇足で(純正ホラーがランクインするなんてどんだけ不作の年だよと思って調べたら、マジで不作の年としか思えないランキングだった)作品外のことばかり頭をよぎってしまった。
読むのが10年遅かったな……。
11.2.1
評価:★★☆ 5
――教えたら旦那さんほんまに寝られんようになる。……この先ずっとな。
時は明治。岡山の遊郭で醜い女郎が寝つかれぬ客にぽつり、ぽつりと語り始めた身の上話。残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密が隠されていた……。
岡山地方の方言で「とても、怖い」という意の表題作ほか三篇。
99年日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞を受賞。
~感想~
なぜか感想を書いたことはないが、数年前に井上雅彦の異形コレクションシリーズを欠かさず読んでいた程度にはホラー小説もかじっているのだが、その頃の記憶がよみがえり、またホラーを読みたくなる良質のホラー短編集ではある。
しかしホラー小説大賞に山本周五郎賞と、権威と同時に作品の質も保証する賞を獲っているわりに……と期待しすぎてしまうことや、今やしょうもないエロババアと化している作者の顔がちらついてしまい(作品と作者を重ねるのは愚の骨頂と百も承知だが岩井志麻子と二階堂黎人はしかたないだろ!)虚心坦懐には楽しめないのがネック。
このミス16位に入っているのも明らかに蛇足で(純正ホラーがランクインするなんてどんだけ不作の年だよと思って調べたら、マジで不作の年としか思えないランキングだった)作品外のことばかり頭をよぎってしまった。
読むのが10年遅かったな……。
11.2.1
評価:★★☆ 5