~あらすじ~
結城中佐率いる“D機関”の暗躍の陰で、もう一つの秘密諜報組織“風機関”が設立された。D機関の追い落としをはかる風機関に対して、結城中佐が放った驚愕の一手とは。表題作「ダブル・ジョーカー」ほか5編を収録。
09年このミス、文春2位。
~感想~
ハズレなしの良質な短編集。前作はスパイ小説なのにドキドキもワクワクもなかったが、今回はその両方をカバーしてきた。
ゴルゴ13ともタイマン張れそうな結城中佐の完璧っぷりに前作では引いてしまったが、免疫ができた今回は素直に楽しめたのもいいところ。
昨今流行の「操り」の構図をさまざまな角度から描いて見せ、謀略戦の妙味を楽しめるまたとない作品である。
……が、やはり「このミス2位」に推すほどの何かがあるとは思えないのだが。
どの短編もクオリティが高いことは認めるが、年度代表作として推せるほどのアピールポイントが僕には見つけられない。いわゆる本読みと呼ばれる人種とは目の付け所が違うのだろうか。
11.2.21
評価:★★★ 6
結城中佐率いる“D機関”の暗躍の陰で、もう一つの秘密諜報組織“風機関”が設立された。D機関の追い落としをはかる風機関に対して、結城中佐が放った驚愕の一手とは。表題作「ダブル・ジョーカー」ほか5編を収録。
09年このミス、文春2位。
~感想~
ハズレなしの良質な短編集。前作はスパイ小説なのにドキドキもワクワクもなかったが、今回はその両方をカバーしてきた。
ゴルゴ13ともタイマン張れそうな結城中佐の完璧っぷりに前作では引いてしまったが、免疫ができた今回は素直に楽しめたのもいいところ。
昨今流行の「操り」の構図をさまざまな角度から描いて見せ、謀略戦の妙味を楽しめるまたとない作品である。
……が、やはり「このミス2位」に推すほどの何かがあるとは思えないのだが。
どの短編もクオリティが高いことは認めるが、年度代表作として推せるほどのアピールポイントが僕には見つけられない。いわゆる本読みと呼ばれる人種とは目の付け所が違うのだろうか。
11.2.21
評価:★★★ 6