~あらすじ~
信じるものは拳と金。史上最悪の刑事・禿富鷹秋――通称ハゲタカはヤクザにたかり弱きはくじく。しかし恋人を奪った南米マフィアだけは許せない。
00年このミス3位。
~感想~
主人公・禿富鷹秋は「前代未聞の魅力あるキャラクター」とされるが、これを「前代未聞」や「魅力ある」と受け取れるほど、僕は小説だけを趣味とはしていない。刊行当時ならまだしも今日ではマンガやゲーム、映画にはざらにいるキャラクターである。
純然たるキャラクター小説だけに、キャラの魅力が薄いと感じてしまえば、どうしてものめり込むことはできない。
禿富の内面が一切描写されず、第三者の視点でしか造型されないことも、禿富の行動・思考の一貫性の無さをいやましている。
強きも弱きもくじく悪漢、と言えば聞こえはいいが、この一作を読むだけではただの弱い者いじめが好きなヤクザの犬にしか見えないのだが・・・…。
シリーズ化しているだけにこの一作だけで難癖つけるのは早計だが、続編を手に取る気はいまのところ全く起きていない。
11.5.25
評価:★★☆ 5
信じるものは拳と金。史上最悪の刑事・禿富鷹秋――通称ハゲタカはヤクザにたかり弱きはくじく。しかし恋人を奪った南米マフィアだけは許せない。
00年このミス3位。
~感想~
主人公・禿富鷹秋は「前代未聞の魅力あるキャラクター」とされるが、これを「前代未聞」や「魅力ある」と受け取れるほど、僕は小説だけを趣味とはしていない。刊行当時ならまだしも今日ではマンガやゲーム、映画にはざらにいるキャラクターである。
純然たるキャラクター小説だけに、キャラの魅力が薄いと感じてしまえば、どうしてものめり込むことはできない。
禿富の内面が一切描写されず、第三者の視点でしか造型されないことも、禿富の行動・思考の一貫性の無さをいやましている。
強きも弱きもくじく悪漢、と言えば聞こえはいいが、この一作を読むだけではただの弱い者いじめが好きなヤクザの犬にしか見えないのだが・・・…。
シリーズ化しているだけにこの一作だけで難癖つけるのは早計だが、続編を手に取る気はいまのところ全く起きていない。
11.5.25
評価:★★☆ 5