小金沢ライブラリー

ミステリ感想以外はサイトへ移行しました

ミステリ感想-『機龍警察 未亡旅団』月村了衛

2018年08月09日 | ミステリ感想
~あらすじ~
機龍警察シリーズ第四弾。
家族を奪われた妻や母、娘ら女性ばかりで構成されたチェチェンのテロ組織「黒い未亡人」が日本に潜入。
砂の妻・剣の妻・風の妻と呼ばれる三人のリーダーの駆る機甲兵装と、自爆を駆使した巧緻な采配だけではなく、未成年のテロリストと対峙する困難に特捜部はさらされる。

2014年このミス5位、文春9位


~感想~
主役級のパイロット3人の過去編が終わり、本作では由起谷や城木ら脇を固める面々の過去が描かれる。
シリーズ最高傑作の前作にはさすがに及ばないが安定感は変わらず、過酷なテロの現実や張り巡らされた陰謀、刑事たちの調査にお待ちかねのロボットバトルと、この作品に期待するものは全て揃っている。
多くを語る必要はなく、シリーズファンなら黙って読めばいい、いつもながらの良作である。


18.7.31
評価:★★★☆ 7
コメント