~あらすじ~
富豪の画商に引き抜かれた画家の志奈子。独特の美学を持つ泥棒の黒澤。父を自殺で失い、神のような男に憧れる河原崎。不倫相手の妻を殺そうと企む京子。職を失い、なぜか野良犬に懐かれた豊田。
歩くバラバラ死体の噂が街には流れ、彼らの人生が奇妙な連関を見せる。
2002年このミス11位
~感想~
信者がほうぼうで絶賛しているが要するに街。セガサターンの街。
伊坂が書いた街なんて面白いに決まっているが、デビュー2作目とあって河原崎の章と京子の章がただ状況に沿うためだけに無茶苦茶な心理と行動を繰り返しており、都合が良いにも程があるのが難。
そこを除けば登場人物たちの意外な連関や、霧が晴れるように全体の構造が明らかになる筆運びには目をみはらせるものがあるが、やはり後の超傑作「ゴールデンスランバー」などと比べれば伏線は足りず、河原崎らの章は論外としても、いろいろと粗いのは確か。
しかしこのミス11位は若干謎だがエンタメとしては及第点以上で、伊坂幸太郎の名が広く知られるきっかけとなったのも納得の佳作ではある。
18.8.6
評価:★★★ 6
富豪の画商に引き抜かれた画家の志奈子。独特の美学を持つ泥棒の黒澤。父を自殺で失い、神のような男に憧れる河原崎。不倫相手の妻を殺そうと企む京子。職を失い、なぜか野良犬に懐かれた豊田。
歩くバラバラ死体の噂が街には流れ、彼らの人生が奇妙な連関を見せる。
2002年このミス11位
~感想~
信者がほうぼうで絶賛しているが要するに街。セガサターンの街。
伊坂が書いた街なんて面白いに決まっているが、デビュー2作目とあって河原崎の章と京子の章がただ状況に沿うためだけに無茶苦茶な心理と行動を繰り返しており、都合が良いにも程があるのが難。
そこを除けば登場人物たちの意外な連関や、霧が晴れるように全体の構造が明らかになる筆運びには目をみはらせるものがあるが、やはり後の超傑作「ゴールデンスランバー」などと比べれば伏線は足りず、河原崎らの章は論外としても、いろいろと粗いのは確か。
しかしこのミス11位は若干謎だがエンタメとしては及第点以上で、伊坂幸太郎の名が広く知られるきっかけとなったのも納得の佳作ではある。
18.8.6
評価:★★★ 6