~あらすじ~
1976年、蒋介石が死んだ翌年の台湾で、祖父が殺された。
18歳の主人公・葉秋生は激動の時代に流されながら無軌道に人生を過ごしつつ、次第に自分のルーツと向き合っていく。
2015年このミス5位、文春2位、直木賞候補、本屋大賞候補
~感想~
直木賞作品であり、意識高い純文学っぽいあらすじからは想像もつかないほどはちゃめちゃ(※死語)な強エピソードとパワーワードがひしめき、むちゃくちゃ面白かった。(小並感)
軽快な語り口と数十年前の台湾の日常という異空間が溶け合い、とんでもない疾走感を生み出す。
大げさではなく全ページにパワーワードがある。むしろパワーワードしかない。
山程の物語的な伏線と適切な回収、絶妙な比喩、飄々としつつも感情豊かな主人公、オカルト的要素と、知ってる中で一番近い作家は伊坂幸太郎だろう。(※僕は伊坂幸太郎をこの上なく高く評価しています)
いちおうミステリ的要素と多少のどんでん返し、意外な犯人もあるし、ところどころ水滸伝みたいな武侠小説とか読んでる気にもなった。
本好きならとっくに知ってるだろうけど、本好きならちょっと読んで欲しいくらい最高に面白い一冊であった。
22.4.5
評価:★★★★☆ 9
1976年、蒋介石が死んだ翌年の台湾で、祖父が殺された。
18歳の主人公・葉秋生は激動の時代に流されながら無軌道に人生を過ごしつつ、次第に自分のルーツと向き合っていく。
2015年このミス5位、文春2位、直木賞候補、本屋大賞候補
~感想~
直木賞作品であり、意識高い純文学っぽいあらすじからは想像もつかないほどはちゃめちゃ(※死語)な強エピソードとパワーワードがひしめき、むちゃくちゃ面白かった。(小並感)
軽快な語り口と数十年前の台湾の日常という異空間が溶け合い、とんでもない疾走感を生み出す。
大げさではなく全ページにパワーワードがある。むしろパワーワードしかない。
山程の物語的な伏線と適切な回収、絶妙な比喩、飄々としつつも感情豊かな主人公、オカルト的要素と、知ってる中で一番近い作家は伊坂幸太郎だろう。(※僕は伊坂幸太郎をこの上なく高く評価しています)
いちおうミステリ的要素と多少のどんでん返し、意外な犯人もあるし、ところどころ水滸伝みたいな武侠小説とか読んでる気にもなった。
本好きならとっくに知ってるだろうけど、本好きならちょっと読んで欲しいくらい最高に面白い一冊であった。
22.4.5
評価:★★★★☆ 9