小金沢ライブラリー

ミステリ感想以外はサイトへ移行しました

SCP-1451~1460

2018年06月15日 | SCP紹介
SCP-1451 - Sunken Children's Perimeter (沈む子供たちの結界)
海底に沈んでいる、26体の子供が手を繋ぎ輪になった石像。時折、活性化し回転を始め、その間に輪の中央に入った物体を一斉攻撃で破壊する。とある世界終焉をもたらしかねない危険なSCPを封じ込めた箱が、破壊された状態で発見された

SCP-1452 - Terrible Home Additions (悲惨な増築)
自律移動する建物の増築部分。空き家に接続し、徐々に崩壊させ、自身のミニチュアを産み出す

SCP-1453 - Opalus Probandi
未翻訳

SCP-1454 - Sibling Rivalry (仲悪し兄弟)
遺伝的に完全に同一な4人の男性。4人は記憶を共有しているが、自身の異常性には全く気付かず、矛盾した話を当然のように語る。顔を合わせると互いの存在を認めず、混乱の末に殴り合う

SCP-1455 - Lagging Door (ずれるドア)
自律移動するドア。6日以上の間隔を置いてドア枠から離れ、跳ね回って移動し他のドアと重なる。その状態で開くと元にいた位置の部屋と接続する。4日以上経つと異常性を失い、それを繰り返す

SCP-1456 - "You've Won!" (「あんたの勝ち!」)
電話参加型コンテスト。看板やラジオで宣伝され、電話を掛けると勝敗をアナウンスされる。勝者には告知していた賞品とだいたい同じ物が届けられる

SCP-1457 - Mourning Cloak (喪の外套)
翅の欠けたキベリタテハ(蝶)。接触した人間から「孤独」に関する記憶を得て、他者に分け与える

SCP-1458 - The Tired Mother
未翻訳

SCP-1459 - The Puppy Machine (子犬マシン)
クレーンゲーム機。25セント硬貨を入れると子犬が出て来て、指定した殺害方法で殺し、代わりにクッキーをくれる。以前に指定した方法は選択出来ず、15秒以内に指定出来ないとクレーンで叩き殺し、クッキーももらえない

SCP-1460 - Dreamwalker (ドリームウォーカー)
8年間にわたり昏睡状態の男性。家族や友人はこの10年間、彼が普通に暮らしていると証言し、昏睡状態にあることを認識出来ない
コメント

SCP-1441~1450

2018年06月13日 | SCP紹介
SCP-1441 - Cold Fusion Paper-Towel Dispenser (常温核融合駆動型ペーパータオルディスペンサー)
外見は普通のペーパータオルディスペンサーだが、常温核融合で駆動している。複製し他のペーパータオルディスペンサーに取り付けても機能するが、それ以外の機器では動作しない

SCP-1442 - Incorporated (株式会社)
ある株式会社。知性を持っていると思われ、株式売買のパターンに暗号化したメッセージを忍ばせ、他の会社に話し掛ける。それ以外の異常は無いが、従業員は不自然なほど仕事に満足しており、自分がより大きな存在の一部であるという感覚を持っていると語る

SCP-1443 - Avernus Vine
未翻訳

SCP-1444 - Brahmastra (ブラフマーストラ)
古びた矢。人間が取り扱うと超高熱や放射線を放つ。その持続時間や影響範囲等の数値はヒンドゥー教や古代インドの単位にちなむ。ヒンドゥー教の信徒に使わせたところ4倍の威力を発揮した

SCP-1445 - An Antique Spacecraft (骨董宇宙船)
木製の台座と取り付けられた椅子。世界初の宇宙飛行士として著名な16世紀の中国人ワン・フーが使用した物と思われ、宇宙空間で死体とともに発見された。台座のロケットに点火すると宇宙に打ち上げられると推測されるが、莫大な予算に成果が見合わないとして実験は見送られた

SCP-1446 - Metaphysical Graffiti (形而上学的落書き)
落書き。人間に直接的に観察されると成長・拡大して行く。内容は観察者の記憶や経験に応じて変化し、塗料が定着出来る固形の物質ならば生物の上にも拡大する

SCP-1447 - Tulpa (タルパ)
時速200km以上で移動するチベット僧の姿をした生物と、それに狙われている男。男はチベット僧の姿の生物をタルパ(自らがチベット密教の奥義で作り出した幻影)と呼ぶ。タルパは重火器や爆薬で消滅させられるが、その後に付近に再出現するため、攻撃は推奨されない。男が瞑想し念じることでタルパを弱体化させることが出来るが、もし男が殺されれば何が起こるのかは不明

SCP-1448 - Legend Tripping
未翻訳

SCP-1449 - Dreamtime Whale Shark (夢の時代のジンベエザメ)
点描画で描かれたジンベエザメ。本物のサメのように活動し、絵と同じように固体表面に移動出来る。周期的に内陸に上がり、周囲2km以内の人々に、共通した世界の夢を見せる

SCP-1450 - Iridescence (玉虫色の昆虫)
建物の壁に擬態する昆虫。油断した獲物を催眠効果のある模様で昏倒させ捕食する
コメント

今週のキン肉マン #248 偽りの強力!?

2018年06月11日 | 今週のキン肉マン
・相当にフンドシを締めてかからねぇと思った以上に結構ヤバイぞ
・ウルフマンのす ご い 説 明 口 調
・ヤバイのはウルフマンの語彙だと思う
・勝つことよりも生きて帰ることを真っ先に考えるヘイルマン(´;ω;`)
・泣きながら悔しがり先に逝った戦友に呼びかけるヘイルマン(´;ω;`)
・これだけ友情に厚い男がなぜ友情パワーに目覚めなかったのか?
・単純にキン肉マンとの対戦経験の問題なのか?
・ブロッケンも調子に乗りやすく軽口が多いよね
・いけないなァ神のことを悪く言っては(棒読み)
・お気に入りのセリフを繰り返すフェニックスからあふれる知性
・五王子は邪悪の神の力を借りてはいないのか?
・生身でマリポーサあの強さなのか
・??「悪魔も進化しているのだ!」
・何もできないまま無残にやられた最弱候補ww
・タブーに切り込んでいく六鎗客とゆで
・それにしても六鎗客は地球の超人に詳しいな。さてはコミックス全巻持ってるな

・モリモリモリという擬音はなんだwwwww
・筋肉を見せつけてからの筋肉から最も遠い技のヒップアタックwwwww
・ジェノサイドギヤに当たってるのまずくない? キン肉マンならケツが2つに割れてるよ
・元からです!
・最弱候補という謗りを王子としてはニセモノという論点にすり替えるビッグボディ
・知性があふれてるな!
コメント

SCP-1431~1440

2018年06月11日 | SCP紹介
SCP-1431 - Scavenger Hunt! (借り物競争!)
「サルバドールのおかしな借り物競争!」と書かれた紙切れ。2人以上が同時に視認すると、借り物競争のお題と得点が浮かび上がる。全問達成すると自宅に石鹸とこの紙切れのコピーが届く。「競争しなければ絶望の後に死ぬ」と書かれているが、しなくても害はない

SCP-1432 - Doll DVD (人形のDVD)
全米各地で発見されたDVD。女性が巨大な人形に追われる17分の動画で、5分以上観た者は自分を含めた全ての生物が人形であるという確信を得る。そのうち89%が鬱病を患い、73%は人間を殺害し人形であることを証明しようとする

SCP-1433 - The Sound of Silence (静寂の音)
未知の演奏家によるジョン・ケージの前衛音楽「4分33秒」の録音。機器では自然音しか観測出来ないが、聴いた者は不可解な話し声がしたと訴える。被験者ごとに話の内容は異なり、さらに永続的にあらゆる音楽を認識出来なくなる。だが被験者が頑なに音楽と認めていない物は例外となる

SCP-1434 - The Brutal Brick (非道な煉瓦)
煉瓦の塊。周囲の小さな自治体の法律に、奇妙な条項を付け加える。議会はそれを不可解に思うこと無く施行し、時間経過に従い法律は拡大解釈され、罰則は生命を脅かすほど過酷な物へとエスカレートして行く

SCP-1435 - Grog the Cave Monster (洞窟モンスターのグロッグ)
子供番組のために作られたグロッグという名のパペット。グロッグは「洞窟モンスター」という生物の設定で、見た者が「身体はどこまで続くのか?」「地下に続くのか?」「下には何があるのか?」等の思考を抱くと、身体部分が伸長する

SCP-1436 - Entropy Phoenix (エントロピー不死鳥)
ハチクイに似た鳥。急速に成長し、死亡すると20時間で分解され中から卵が現れ、それが孵化する……を延々と繰り返す。死亡するために周辺の事象を確率操作し、ありえない事故を引き起こす。財団は1万日に1回の確率で電磁パルスを放つ装置を取り付け収容している

SCP-1437 - A Hole to Another Place (ここではないどこかに続く穴)
平行世界とつながった穴。平行世界のSCP財団からDクラスの死体と文書が届くことも

SCP-1438 - Invaders (インベーダー)
アメリカ中西部の大学生達によって行われるサバイバルゲーム。あるウェブサイトで運営され、30名以上から参加申請出来る。参加者にはおもちゃの武器やシール等が配られ、人間と侵略者に別れて戦う。参加者は本物の戦いに身を投じていると認識し、武器は参加者が用いた時のみ殺傷力を持つ。殺害された人物は遠方へ引っ越し連絡が取れなくなったと他者から思い込まれる

SCP-1439 - Serial Stickers (シリアル・ステッカー)
8つのスマイリーフェイスのステッカーの貼られたシート。貼った物に手足を生やし擬人化させる。生物にも貼れ、使い終わったステッカーは再出現する

SCP-1440 - The Old Man from Nowhere (どこでもない地からの老人)
80代の男性。ただし50年前の観測時から容姿は変わっていない。関わった人・物体を破滅させる。彼自身は温厚でその事象を止めるために行動し、また他人から距離を置くようにしているが、運命に導かれるように他人に接触し破滅させてしまう
コメント

ミステリ感想-『虹を待つ彼女』逸木裕

2018年06月10日 | ミステリ感想
~あらすじ~
プログラミングしたゲームに偽装を施し、ドローンで自らを射殺させたことで一部でカルト的人気を博す水科晴。
AIプログラマーの工藤賢は、水科晴をAIとして蘇らせようと調査を進めるうちに、彼女自身に次第に心惹かれていく。

2016年このミス16位、横溝正史賞


~感想~
いろいろと粗いが新人賞らしい熱の籠もった力作。
まず主人公の工藤が魅力ゼロの月君みたいなキャラで、オール4くらいの器用貧乏なパラメーターなのに謎の自信に満ち溢れ、他者を利用することしか考えていないサイコパス気質。
そのくせこれといった目標もなく漫然と生きる半ニート気質で、劣勢になると相手を傷つけるためだけに捨て台詞を吐いていくDQN気質もありと、とことん感情移入を拒む。

だが物語の面白さは抜群で、美人コミュ障プログラマーの謎めいた半生とその最期に迫るうちに純愛ルートに入った工藤が、ストーカー気質も獲得して後先あまり考えずに卑怯な手で突き進み、ドツボにはまっていく過程は非常に読ませるもの。
中盤で早くも水科晴のパートナーの正体が明かされ、工藤のストーカーぶりが加速し、読者の望み通りに次々と酷い目に遭うのも痛快。終盤にかけての展開は膨らんだ期待値を超えることはなかったし、結末の意外性や目を見張るトリックなどは皆無だったが、抜群のストーリーテリングで一息に読ませる力はあり、全編にわたってデビュー作ならではの熱意が感じられ、この作者は今後さらに上達していくだろうと思わせるには十分だった。

今年メフィスト賞を受賞した「毎年、記憶を失う彼女の救いかた」のキャッチコピーである「すべての伏線が、愛」という言葉がよりふさわしい、たとえ歪んでいたとしても、愛しかない作品である。

余談だが工藤はプログラマーとしても自称一流の腕を持つはずなのに(以下ネタバレ→)なぜゲームを解析しようとしなかったのか不思議でならない。あれか。自力で解かなければ気が済まないゲーマー気質なのか。


18.6.8
評価:★★★☆ 7
コメント

ミステリ感想-『ドロシイ殺し』小林泰三

2018年06月09日 | ミステリ感想
~あらすじ~
夢の中で「不思議の国のアリス」の蜥蜴のビルとして暮らす大学生の井森。
「オズの魔法使い」の世界に迷い込み、ドロシイや案山子、ブリキの木樵、臆病ライオンらに出会う。
元の世界に帰ろうとするが、エメラルドの都の宮殿で殺人事件が起こり、地球でも連動した事件が発生する。


~感想~
シリーズ第三弾。完結編?
前作「クララ殺し」が個人的に全く楽しめなかったが、打って変わってまず会話の楽しさが復活。
復活どころかミステリ史上に残りうるほど軽妙な会話が延々と続いて飽きさせない。このあたりはそもそもの設定自体が相当にイカれている「オズの魔法使い」の影響も大きいだろう。
wikiでざっとあらすじを読んでおくだけでも理解が深まるので、ぜひお勧めしたい。

ミステリ的にはものすごく単純なトリックなのだが誤導が巧みで、この真相を見抜くのは容易ではない。
伏線も軽妙洒脱すぎる会話の中に埋もれており、意外性という点では全くの文句なし。
だがミステリ云々よりもとにかく会話や言葉遊びが楽しくてならないので、この空気感が合う向きにはとことん好まれることだろう。

また言うまでもなくグロめの描写や作者の他作品との連関も健在なので、そのあたり苦手な方はやや取扱い注意である。


18.6.5
評価:★★★ 6
コメント (2)

SCP-1421~1430

2018年06月06日 | SCP紹介
SCP-1421 - The Unreliable Oracle (信用ならない予言者)
英国にあるイングリッシュオークの木。5m以内で化学または電気エネルギー反応が起こると、範囲内の人物を長期の絶食と同じ状態にする。また木には老人の像が彫られており、森の神を名乗り周囲の人物に忠告を与える。その内容は主に犯罪的、非倫理的なもので、超自然的な体験や飢餓状態によりしばしば被験者は忠告を信じ犯罪に至る

SCP-1422 - The Yellowstone Anomaly (イエローストーンの怪)
2007年7月9日まで財団の全職員がイエローストーン国立公園の存在を認識出来なかった現象。ある研究員が別のSCPの調査中にこの異常に気付き、それと同時に現象は消滅した

SCP-1423 - Summer of '76 (76年,夏)
1976年の夏に撮影されたと思われるポラロイド写真。触れると高校生活最後の夏の記憶を鮮明に思い出す。やがてその夏に訪れた場所を再訪し、その時ほどの感動を得られずに落胆する。その後、思い出を文章化するために写真に再度触れようと固執し、それ以外のあらゆる行動がおろそかになる ※他の複数のSCPと密接に関わっている

SCP-1424 - Patches (子犬のパッチ)
「私の可愛いパッチへ」と書かれた首輪を着けたアラスカン・マラミュートの子犬。生物学的に死亡しているが生きているように動き回る。行動は常に一定のパターンで決まっており、妨害された時のみ変化する

SCP-1425 - Star Signals (星のシグナル)
「星のシグナル」というタイトルの自己啓発本。読了した者の欲望を、現実を歪曲し高確率で叶える。読者の60%は「オーハイ症候群」と呼ばれる凶暴性を増進させる精神病を患い、各地に大きな混乱を巻き起こしたが、本の回収と記憶処理により鎮静化した。……とされている

SCP-1426 - Planetary Core Drill Bits
未翻訳

SCP-1427 - Extinguishing Stele (意識剥奪の柱)
アルジェリアで発見された石碑。電磁パルスを放ち周囲の人間20,736人の主観的意識を破壊し従順にさせる。パルスは無限に広がるが全体主義や独裁国家の住民には免疫がある。当初は不活性状態だったがイタリア、ドイツを経てソ連に渡り起動された。ソ連崩壊の兆しが見られると北朝鮮に移され現在に至る。北朝鮮も崩壊しこのSCPが解き放たれれば世界終焉の危機を迎えるため、財団は北朝鮮を秘密裏に援助しているが、反対意見も多い。元々は先住人類が我々の祖先である人類を洗脳するために使っていたと推測される

SCP-1428 - Jinwu (金烏)
ハシブトガラスに似た三本足の鳥と中国のある寺院。鳥は不死身で不活性、受動、活性の3つの状態を繰り返し、活性時には指数関数的に増大する強力な放射線を放つ。さらにオーロラを生じさせそれを見た者はオーロラに引き寄せられる。受動時に1,400℃以上の炎で焼かれると不活性に戻るため、絶えず1,500℃以上で焼かれている。しかし鳥の焼却と反比例して、寺院に安置された三本腕のミイラの火傷が癒えており、ミイラが復活すれば太陽に接触し何かをすると危ぶまれている

SCP-1429 - Organoid Organisms (類臓器性生命体)
青く光る1.5mmのアメーバ。人体に侵入し、臓器に四肢を生やし生物に作り変える。感染者が死亡すると体外へ逃げ出す

SCP-1430 - The Orator's Staff
未翻訳
コメント

ミステリ感想-『検察捜査』中嶋博行

2018年06月03日 | ミステリ感想
~あらすじ~
日弁連の重鎮が拷問の末に殺害された。
横浜地検の若手検事である岩崎紀美子は主席検事の指名で捜査を命じられ、被害者の膨大な弁護記録の中に手掛かりを求める。
だが事件の裏には検事と弁護士をめぐるどす黒い陰謀が渦巻いていた。

1994年文春1位、江戸川乱歩賞


~感想~
作者は現役弁護士だそうだが、作中で描かれる検事の捜査体制や人材不足、弁護士会の内情がどこまで現実を踏まえたものかはわからないものの(架空の部署や役職が多数含まれているらしい)ドロドロした暗闘や美しすぎる検事の活躍は十分に読ませるもので、起伏ある物語は決着へ向けて盛り上がる。

だが難点も数多くあり、まずヒロインが魅力に乏しい。
おそらく典型的な女が嫌う女そのもので、実力も経験も明らかに不足しているのにやたら自信過剰かつ高慢。
結婚退職が夢と広言しつつ年上の部下を顎で使い、遊び半分で肉体関係まで持っているというスイーツ(笑)ぶりで、肝心の捜査も、四球→フィルダースチョイス→送りバントで二三塁→内野ゴロで1点もぎ取る、みたいな解決で釈然としない。
四球選んだりバントをきっちり決めたり、相手のミスにつけ込み最低限を重ねるスモールベースボールで1点取ってるけど、そもそも野選が無かったら無得点である。

また検事の陰謀も、とりあえずきっかけだけ作ったら後は出たとこ勝負の極めて雑なもので、その後いったいどうするつもりだったのかという展望が全く見えず、自ら破滅へと突き進んでいるようにしか思えないのも痛い。
終盤に登場するサイコパスもやはり未来設計が無く、もはや趣味で殺してるだけの無計画さである。

ともあれ大きな減点材料もあるものの、全体で見ればプラマイゼロの佳作であろう。
ちなみに驚いたのが、てっきり何作もシリーズとして続いていると思っていたが実は単発作品で、次作が出たのはファンの要望を受けての19年後だとか。
これだけ凝ったキャラや設定を使い捨てていたとは、いわゆる新人賞特有の熱量のようなものを感じずにはいられない。


18.5.29
評価:★★☆ 5
コメント

6月の新刊情報

2018年06月01日 | ミステリ界隈
5月30日 幻冬舎文庫
東野圭吾 人魚の眠る家


1日 新潮文庫
乾緑郎 機巧のイヴ 新世界覚醒篇
早坂吝 探偵AIのリアル・ディープラーニング

6日 南雲堂
小森健太朗 中相撲殺人事件

8日 講談社ノベルス
高田崇史 古事記異聞 鬼棲む国、出雲

8日 幻冬舎文庫
浦賀和宏 HELL 女王暗殺

8日 徳間文庫
柴田よしき 象牙色の眠り ※復刊

8日 文春文庫
青山文平 つまをめとらば

12日 光文社文庫
稲見一良 セント・メリーのリボン ※新装版
柴田よしき 消える密室の殺人 ※復刊
山口雅也 生ける屍の死 上・下 ※復刊

13日 祥伝社
長岡弘樹 道具箱はささやく
水生大海 17×63 鷹代航は覚えている

14日 講談社
辻村深月 噛みあわない会話と、ある過去について

14日 講談社文庫
麻見和史 深紅の断片 警防課救命チーム
竹本健治 ウロボロスの純正音律 上・下
葉真中顕 ブラック・ドッグ
深水黎一郎 ミステリー・アリーナ

15日 角川文庫
宮部みゆき 過ぎ去りし王国の城
柚月裕子 最後の証人

19日 光文社
折原一 ポストカプセル

28日 小学館
宇佐美まこと 骨を弔う

29日 角川書店
天祢涼 罪びとの手
逸木裕 星空の16進数

29日 東京創元社
連城三紀彦 六花の印 ※傑作選

未定 原書房
三津田信三 碆霊の如き祀るもの
稲羽白菟 合邦の密室 ※福ミス準優秀作
コメント