~あらすじ~
夢の中で「不思議の国のアリス」の蜥蜴のビルとして暮らす大学生の井森。
「オズの魔法使い」の世界に迷い込み、ドロシイや案山子、ブリキの木樵、臆病ライオンらに出会う。
元の世界に帰ろうとするが、エメラルドの都の宮殿で殺人事件が起こり、地球でも連動した事件が発生する。
~感想~
シリーズ第三弾。完結編?
前作「クララ殺し」が個人的に全く楽しめなかったが、打って変わってまず会話の楽しさが復活。
復活どころかミステリ史上に残りうるほど軽妙な会話が延々と続いて飽きさせない。このあたりはそもそもの設定自体が相当にイカれている「オズの魔法使い」の影響も大きいだろう。
wikiでざっとあらすじを読んでおくだけでも理解が深まるので、ぜひお勧めしたい。
ミステリ的にはものすごく単純なトリックなのだが誤導が巧みで、この真相を見抜くのは容易ではない。
伏線も軽妙洒脱すぎる会話の中に埋もれており、意外性という点では全くの文句なし。
だがミステリ云々よりもとにかく会話や言葉遊びが楽しくてならないので、この空気感が合う向きにはとことん好まれることだろう。
また言うまでもなくグロめの描写や作者の他作品との連関も健在なので、そのあたり苦手な方はやや取扱い注意である。
18.6.5
評価:★★★ 6
夢の中で「不思議の国のアリス」の蜥蜴のビルとして暮らす大学生の井森。
「オズの魔法使い」の世界に迷い込み、ドロシイや案山子、ブリキの木樵、臆病ライオンらに出会う。
元の世界に帰ろうとするが、エメラルドの都の宮殿で殺人事件が起こり、地球でも連動した事件が発生する。
~感想~
シリーズ第三弾。完結編?
前作「クララ殺し」が個人的に全く楽しめなかったが、打って変わってまず会話の楽しさが復活。
復活どころかミステリ史上に残りうるほど軽妙な会話が延々と続いて飽きさせない。このあたりはそもそもの設定自体が相当にイカれている「オズの魔法使い」の影響も大きいだろう。
wikiでざっとあらすじを読んでおくだけでも理解が深まるので、ぜひお勧めしたい。
ミステリ的にはものすごく単純なトリックなのだが誤導が巧みで、この真相を見抜くのは容易ではない。
伏線も軽妙洒脱すぎる会話の中に埋もれており、意外性という点では全くの文句なし。
だがミステリ云々よりもとにかく会話や言葉遊びが楽しくてならないので、この空気感が合う向きにはとことん好まれることだろう。
また言うまでもなくグロめの描写や作者の他作品との連関も健在なので、そのあたり苦手な方はやや取扱い注意である。
18.6.5
評価:★★★ 6