アメリカの太平洋戦争におけるパールハーバー謀略戦は短期的には大失敗であった。長期的には成功といえる。
謀略戦において情報の確度を飛躍的に上げるには相手に使わせてみて情報を収集するにかぎる。
北ミサイルを発射させて情報確度をあげるのがアメリカの目的だろう。これとは性格が異なるがある程度参考になるのが真珠湾攻撃を「させた」アメリカ・ルーズベルト大統領の大失敗である。
この場合、アメリカは日本の戦力をはかるという目的ではなく、日本に攻撃させて世界大戦参加へアメリカ世論を誘導することが目的であった。
アメリカは情報戦で日本の戦力を完全に読み誤っていた。過小評価していた。真珠湾を攻撃させても湾外から水鉄砲を撃つぐらいしかできないとなめきっていた。だから日本が真珠湾攻撃を決定した時には、その情報を入手してしめしめと舌なめずりをしたのである。
あいての攻撃計画を暗号解読などによって把握していたというのは情報戦での価値はほとんどない。どういう戦力で攻撃するかと言う情報を得て初めて情報は情報となる。
閑話休題、北の場合は撃たせても大したことは無い、日本や韓国、フィリピンには被害が出る可能性があるが、アメリカには大したことはない、一つ撃たせてどういう戦力か情報を収集しようというのがアメリカの目的だ。